私が学部の学生と関わるのは、データサイエンスと学生研究、PBL腫瘍学の一部の講義ですが、特に、学生研究での成長ぶりにいつも驚かされます。
医療統計室の学生研究では、研究テーマは関心に合わせ一人につき1テーマ決めてもらい、取り組んでもらいます。テーマを決めた後、関連の文献を探してもらいますが、自身の関心にフィットする英文論文を見つけてきて、きちんと読みこなして、皆に紹介してくれます。そして、分析ソフトの手法を学び、データを分析し、発表内容をまとめてくれるのですが、主体的かつスピーディに仕上げてくるので、能力の高さに毎回驚いています。
学生研究発表のポスターの前で、堂々と説明している姿をみると大変頼もしく、誇らしい気持ちになります。
学生研究を通して、研究の面白さを感じていただけていたらうれしいなあ、と思っています。
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学生研究を通して研究の面白さを
医学部 医学研究支援センター 医療統計室 室長
伊藤 ゆりいとう ゆり
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感情が揺れる体験を通じて学ぶ:臨床実習と振り返りの重要性
病院内実習であるクリニカル・クラークシップは、学生が医療者としての基礎を築く重要な学びの場です。自ら学ぶ力を試され、知識や技能を現場で活かしながら成長していきます。実習後には復習が知識の定着を高め、Significant Event Analysis(SEA)を通じて課題を明確化し、医療者としてのプロフェッショナリズムを養います。
外来・検査・手術・入院実習、カンファレンス、受け持ち患者とのコミュニケーション、症例発表など、学生は多くの感情が揺さぶられる体験をします。その経験を振り返ることで、学びを次のステップへとつなげる力を身につけます。
病院内実習に入るまでの教養、基礎医学、学外学習、社会活動を通じて、目の細かいスポンジがたくさんの水を吸収するように、縦横に織られた知識や感受性の立体構造を築いておくことが、充実した臨床実習の鍵となります。医学部 胸部外科学教室 講師(准)
神吉 佐智子かんき さちこ
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学生が成長したと思った瞬間
私の外来には、肺がんを中心とした多くのがん患者さんが通院されています。同じ病期の患者さんでも、治療を積極的に希望される方もいれば、治療を望まれない方もおられます。ある日の外来終了後、実習に参加していた学生さんが「同じ病
期でも患者さんによって考え方がそれぞれ違うのですね。難しいな……」とつぶやいたのが印象的でした。医学を学び始めた頃は、病期や検査結果から治療成績の高い治療を提供することに意識が向きがちです。しかし、提示される治療は患者さん一人ひとりの人生観や価値観によって意味づけられてこそ、はじめて最善の治療となります。患者さんにとっての最善を考え悩む姿勢が芽生えた瞬間に、学生の成長を感じました。そのとき、医師としての大きな扉が開かれたように思いました。医学部 腫瘍内科学教室 教授
藤阪 保仁ふじさか やすひと
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学生研究で共同研究に携わったことが、様々なことに挑戦するきっかけに
学生生活がほかの学部よりも長いので、様々なことに挑戦する機会が多いことは医学部の大きな利点だと思います。
医学部キャンパスの廊下にはイベントやセミナー、ボランティアのポスターが貼られているのですが、廊下を通るたびに次は何に挑戦しようとわくわくしています。3年生の1年間で、学会発表と面会交流のボランティア、ハワイ大学のワークショップに参加しました。今年は他大学のサマーインスティテュートと大阪万博のボランティアをしてみようと考えています。
何でもやってみようと思うようになったきっかけの一つが学生研究です。皮膚科学教室と微生物学教室の共同研究に携わり、基礎だけでなく臨床の先生のお話を聞くことができました。
研究の先には患者さんがいること、1つの研究開発の背景には蓄積された多数の研究があることを実感しました。医学部(2021年度入学)
門田 華もんた はな
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自分なりのモチベーションが見つかる
入学してから3年が経ちましたが、周りの先輩や友人の優秀さに驚かされる日々を送っています。
そして、この学部の素晴らしい点は、そうした優秀な仲間たちが一切出し惜しみせず知識を共有してくれることだと実感しています。
私は、常に教わる側に甘んじるのではなく、少しでも自分の強みを作り、教える側になれるよう努めることが勉強の励みになっています。
また、充実した学習環境も大きな魅力です。
静かな自習スペースと、話し合いながら勉強できるオープンなスペースが整備されており、各々のスタイルに合わせた場所で勉強ができます。
臨床実習はまだ少し先ですが、1回生の頃から病棟での実習があり、学生のモチベーションを高めてくれる点もこの大学の良いところだと感じています。医学部(2022年度入学)
吉村 要よしむら かなめ
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本学部を選んでよかったと感じた瞬間
本学部を選んでよかったと感じた瞬間の一つが、早期体験実習を通して実際の病棟に入り、医師の業務を間近で見学した経験です。患者さんと向き合う姿勢や、多職種と連携しながら診療を行う様子を目の当たりにすることで、教科書だけでは得られない臨床の現場を体感し、将来像をより具体的に思い描くことができました。
また、学年の人数が比較的少ないため、試験勉強や実習を通して学生同士の結びつきが強まりやすい環境にあります。互いに助け合いながら学修に取り組めることは、厳しい学修過程を乗り越える上で大きな支えとなっています。加えて、困った際には教員や先輩が親身に相談に乗ってくれる体制が整っており、安心して学びに集中できる点も、本学の医学教育の魅力の一つだと感じています。学修面だけでなく、生活面でも支援が行き届いていると感じます。医学部(2023年度入学)
秋山 頼人あきやま らいと
医学の研究も臨床も、これまでの先人が培ってきた努力の上に成り立っています。
そして今医師となることは、これからの医療の道をつくることにもつながるのです。
そのひとりとして活躍するために必要なのは、目の前の人に向き合う誠実さと、
謙虚に学びを続ける自律した精神。
大阪医科薬科大学では、多くの実践の場を通じてそうした人間性を育みます。
NEWS
医学部のお知らせを見る未来に届く学びがある
学びの特徴
人を知り学びを積む
6年間の学び
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第1
学年今後6年間にわたる医学部での学びの中で、“医師になるのだ”という覚悟を心に刻む1年間になります。医療プロフェッショナリズムの学びや準備教育を通じて、医療人としての心構えを身に付けます。1年次のカリキュラムは総合教育が主体ですが、その中には、人と自然との関係性や、命とは、など生命現象について考える科目が多く配置されています。生命科学の中心的分野の一つとされる医学を追究する上で、広範な視野を持つことは、非常に重要です。
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第2
学年2年次の基礎医学では、正常とは何か、病気とは何か、人の体の中で何が起こっているのか、など人体について深く学びます。基礎医学はその名のとおり“医学の基礎”。真剣に取り組まなければ、後に控える臨床医学の学びにおいて、発展はありません。医師の誰もが「2年次の基礎医学は、本当に大事。手を抜けば、取り返しのつかないことになる」と振り返るほど。将来、中身のない医師になってしまうか否かが、ここで決まると言っても過言ではありません。
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第3
学年2年次までに学んだ人体の構造や機能、病気の成り立ちといった基礎医学の知識をベースに、臨床医学の学びが始まります。教科書の内容を講義するだけではなく、学生と学生、学生と教員が積極的に意見交換を行うアクティブラーニングの手法を取り入れ、臓器・器官別に正常・異常、内科・外科、基礎・臨床といった全方位から学んでいきます。予防〜診断〜治療に至る一貫した流れも体験するため、臨床医としての初歩を学ぶといってもいいでしょう。得た知識を、患者さんの苦しみを解決する“生きた知識”にすることが大目標です。
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第4
学年4年次の臨床医学は、3年次から続く臓器・器官別の学びに、ライフステージ別の学びが加わります。人の一生を視野に入れ、それぞれのステージにおける医療を学び、先進医療とともに、地域医療にも対応できる基礎力を養うことが目標です。同時に”全人的に診る”視点を獲得しながら、医師にとって重要な”問題の本質を発見する”能力を磨き、コア・クリニカル・クラークシップ」へと学びをつなげていきます。アクティブラーニングでは、PBLやTBLチュートリアルを通じたグループワークやディスカッション、クリッカーや遠隔システムを利用した双方向授業を実施しています。
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第5
学年5年次は、4年次からの「コア・クリニカル・クラークシップ」を継続して行います。大学病院の全科を44週かけて回るこの実習は、大きく13のコースに分けられ、消化器なら“消化器コース”として診療科の壁を取り払い、内科・外科なども連動させて行います。学生に積極的な診療参加を促し、指導医の指導のもと、患者さん1人を担当、できるだけ多くの医行為を経験します。さらに現役医師が「最も難しい」という診断と、その後の方針決定、治療にも携わります。またチーム医療に参加することで、医師、看護師、薬剤師、他の医療従事者との多職種連携を経験する絶好の機会となります
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第6
学年5年次1月から6年次にかけて、20週間に及ぶ「アドバンスト・クリニカル・クラークシップ」を実施します。基本的には、学外病院、医療施設で実習することになります。5年次まで実習を行う大学病院は、特定機能病院であるため、紹介の患者さんがほとんど。一方、学外病院では、初診から患者さんを診るケースも多く、大学病院とは異なる環境の中で、新たな良い経験ができれば、将来の選択肢の幅は、大きく広がります。






