医学部カリキュラム

良医を育成する、最優の医学教育体系

医学部6年間で学ぶべきことは増加の一途をたどっています。大阪医科薬科大学は、学生の「自律性」と「伸びしろ」をさらに高めるため、国際的な医学教育のトレンドを取り込んだ新しいカリキュラムを整備しました。

新カリキュラムは「アウトカム基盤型」。卒業時に達成すべき「コンピテンス」を設定し、修得するためのカリキュラムをデザインしました。

特に重視するのは「プロフェッショナリズム」。医師としての専門知識・技能はもちろん、チーム医療の要となる誠実さや人間性の育成にも取り組みます。

医学部カリキュラム・マップ

学生が卒業時に身に付けることが期待されるディプロマポリシー(知識・技能・態度)と授業科目との間の関係性を図で示しています。学生と教職員がカリキュラム全体の構造を俯瞰できるようにすることで、体系的な履修を促します。

2020年度より順次性のある体系的なカリキュラムの編成と科目ナンバリング制度の導入

大阪医科薬科大学では、各学部における教育課程の系統性、順次性、水準を明らかにし、学生の履修計画、学修行動の手助けとなるように、2020年度より科目ナンバリング制度を導入しています。

※新カリキュラム(2017年度入学者以降)に適用

医療プロフェッショナリズム

医師としての専門知識を有することはもちろん、患者さまとのコミュニケーション・倫理観・医療における安全性・多職種連携などの幅広い知識と能力を有する「プロ」を目指す科目です。

臨床実習

グローバル・スタンダードに対応し、新カリキュラムの臨床実習時間数は計64週と大幅に増加。1年次の「早期体験実習」から、4〜6年次の診療参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)まで、継続的に現場経験を積みます。

Post-CC OSCE

卒業時の能力を評価する臨床実習後OSCE(Post-Clinical Clerkship OSCE;Post-CC OSCE)を実施しています。
臨床実習前に行われるOSCEは学生による医行為の違法性を阻却する他、基本的な医療面接、身体診察、臨床手技が手順通りにできるかを評価する意味合いがあります。Post-CC OSCEは、臨床実習で学んだ診察、診断、発表能力を総合的に評価し、卒後の初期研修との貫性担保のために行います。

アクティブラーニング

具体的なケースを用いて、グループで検討・討論する問題解決型の授業。PBL (Problem Based Learning) や TBL (Team Based Learning) などのアクティブラーニング手法を取り入れ、主体的な学びの場を増やしています。

単位互換

2018年11月26日に中央教育審議会による「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」が答申され、「多様で柔軟な教育プログラム」の具体的方策として「大学間の連携による教育プログラムの多様化」が示されました。医学部臨床実習における単位互換協定締結は、双方医学部の教育改革につなげ、臨床実習を円滑かつ効果的に行うことを目的としております。

アセスメントポリシーの策定

大阪医科薬科大学では、教育の成果を可視化し、教育改善を恒常的に実施する目的で、3つのポリシーに即した評価指標に基づいて学生の学修成果を測定・評価するアセスメントポリシーを策定いたしました。評価は、学生の入学時から卒業までを視野にいれ、教育課程レベル、科目レベルにおいて、多面的に行います。
アセスメントポリシーを踏まえた「教学マネジメント」を確立させ、不断の教育改善に取り組みます。

学生研究

新カリキュラムでは6年間を通じて受講できる「学生研究員プログラム」を新設。早期にリサーチマインドを醸成し、EBM (Evidence-Based Medicine) を実践できる医師の養成を目指しています。1年次で「医学における研究とはいかなるものか」について、イントロダクションとなる講義を行い、3〜4年次では実際に学生研究に取り組む時間を設けています。そして得られた研究成果をポスターセッションで発表します。さらに希望する学生は,引き続き配属教室に「学生研究員」として所属し、研究を継続して学会や論文として発表することもできます。学生が自ら課題を発見し、それを解決する、という姿勢を身に付けるとともに、医師として臨床現場でEBMを実践できる資質を養うことを目的としています。

国際交流・医学英語

国際交流機構及び医学部国際交流委員会と連携し、海外留学を積極的に進め、国際交流の機会を身近なものにしています。国際的にコミュニケーションを図る上で、英語は必須。1年次の「国際言語文化1(英語)」、その後の医学英語といった語学教育を充実させています。