より深い研究を可能にしたRI研究施設。 未来の医療がさらに進化する可能性が大。
放射線を放出するRI(放射性同位元素)は生理活性物質や薬物などの生体内における分布、移動、代謝などのトレーサ(目印)として利用できるため、現在、難治疾患についての基礎研究などに不可欠な先端技術です。しかし、不用意に用いると、被ばくによる障害を引き起こすため、十分な安全管理が必要です。RI研究施設では、放射性医薬品の開発研究や急性腎不全に関する研究など、医学の進歩に合わせた様々な研究が行われ、学生の研究をより深いものとしています。
施設の概要
RI施設の構成は、RI研究施設(B棟地下1階、総面積512m2)、RI実習施設(C棟3階、総面積69m2)、排気施設(各棟屋上)及び排水施設(RI研究施設横)である。
室名 |
面積(㎡) |
使用の分類 |
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RI実験室 1 | 49.5 | 無機、金属系実験 |
RI実験室 2 |
49.5
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培養系実験 |
RI実験室 3 | 48 | 動物実験 |
RI実験室 4 | 50.5 | 標識合成系実験 |
RI実験室 5 | 73.8 | 生化学系実験 |
管理用処理室 | 16.5 | 管理用前処理及び測定 |
貯蔵室 | 7.5 | RIの貯蔵 |
保管廃棄室 | 21.4 | RI廃棄物の保管 |
共同機器室、測定室 | 57.1 | 共通及び管理用機器室 |
その他 | 138.2 | 暗室、倉庫、汚染検査室等 |
スタッフ
運営委員長 |
天滿 敬 教授 |
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管理責任者 | 天滿 敬 教授 |
RI取扱主任者 |
平田 雅彦 講師
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施設利用について
利用時間
月〜金曜日9:00〜17:00(祝祭日、大学の休日を除く)
時間外利用:管理室に時間延長届を提出、主任者の許可を得ること。
ただし、貯蔵室からのRIの出し入れは不可。
利用の手続き
- 教室単位で登録申請し、教育訓練及び健康診断を受けること。
- 対象:原則として、学内の教職員、学生及び研究生※
※委託研究生は、所属事業所において放射線業務従事者として登録されていること。
教育訓練
実施回数:1回/年(毎年、新規登録者対象:4月、登録更新者対象:3月)
病原体を用いた実験及び組換えDNA実験の場合
危険度1または2aの病原体を使用する実験に限定。(バイオハザ−ド予防委員会の許可が必要)
許可使用核種
RI研究施設
非密封 RI | 40核種(3H、 14C、 32P、 35S、 125I等) |
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密封 RI | 2核種(60Co、137Cs) |
RI実習施設
非密封 RI | 40核種(3H、 14C、 32P、 35S、 125I等) |
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密封 RI | 2核種(60Co、137Cs) |
施設設備とその特徴
施設の経過
昭和53年3月 |
大阪府松原市キャンパスで使用施設開設。 |
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昭和62年7月 | RI実習施設を増設。 |
平成8年2月 |
大学移転に伴い、大阪府高槻市で新RI施設の申請許可を受ける。
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平成8年4月 | 大阪府高槻市キャンパスにRIセンター開設。 |
平成15年2月 | RIセンターからRI研究施設に名称変更、現在に至る。 |
安全管理設備
1.排気設備
RI研究施設 オ−クリッジ型フ−ド7台、動物飼育用フ−ド1台
給排気は、RI実験室3(動物乾燥処理室を含む)のみ別系統 換気回数:平均15回/h
RI実習施設 オ−クリッジフ−ド1台換気回数:平均12回/h
2.排水設備
両施設共用(貯留槽15m3×2基、希釈槽15m3×1基)
放射能モニタガスモニター及びダストモニターは24時間により排気口の放射能濃度を 24時間測定(各モニター
の信号を管理室で集中管理)
の信号を管理室で集中管理)
3.入退管理システム
ICカ−ドによる出入制御(RI研究施設出入口に設置 ハンドフットクロスモニターと連動している)
管理体制
管理組織は次のとおりである。