中央機器研究施設

施設の概要

生体高分子の構造・機能解析や生体微量分子の分離・定量分析をはじめ創薬研究に不可欠な最先端測定機器が完備されています。

スタッフ

運営委員長 平野 智也  教授
管理責任者 平野 智也  教授
NMR室 箕浦  克彦  准教授  
MS室 藤嶽  美穂代  講師

機器の概要

タンパク質解析用超輝度多波長X線回折装置

超強力なX線を用いてタンパク質の立体構造を原子レベルで解析する装置です。

UPLC/MS/MS

血液や尿中に存在する超微量の薬物や代謝物を耐超高圧型HPLCで分離後、タンデム四重極型MS/MS検出器により検出・定量する機器です。

MS装置(質量分析計)

MS(Mass Spectrometry, 質量分析)は、極微量の化合物から、その分子量測定、構造解析、組成式推定、純度確認、定量などができ、化合物の同定に必要不可欠な分析法です。依頼試料は、有機合成化合物、植物からの抽出物、生体関連物質など多岐にわたり、毎日多くの検体が分析され、本学の教育、研究に有効に活用されています。
装置は、JMS-700(日本電子(株))質量分析計と、様々なイオン化に対応できるイオン源、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、ガスクロマトグラフィー(GC)、窒素ガス発生装置などが設置されており、応用範囲の広い質量分析が可能です。

Voyager DE-STR,MALDI-TOF/MS

タンパク質及びペプチドの精密質量を分析する装置です。 未知タンパク質をプロテアーゼ消化し、得られたペプチド断片の分子量からタンパク質を同定することができます。

Typhoon 9400システム

タンパク質サンプルの蛍光標識と二次元電気泳動技術を 組み合わせてタンパク質の発現差異解析を行う装置です。

画像解析装置(バイオイメージアナライザー)

生体内に含まれるタンパク質、核酸、脂質などを標識し、デジタル画像にして高感度に検出する装置です。

高速構造解析システム(X線回折装置)

光の干渉・回折現象を利用して結晶から回折される光の強さと角度を測定する装置。測定データから分子の立体構造を解析できます。

NMR装置(核磁気共鳴装置)

NMRは分子の形を原子レベルで知ることの出来る装置であり、このような分解能をもった装置は、現在のところNMRとX線結晶構造解析装置以外には存在しません。原子レベルでの構造情報は、新薬を設計する上で非常に重要であることから、創薬の分野においてNMRは不可欠な装置です。本学では、1H共鳴周波数500,300,200MHzの合計3台のNMR装置が導入されており、本学教員・学生に有効に利用されています。また、500MHz装置には専任の教員を配置し、測定のサポートや装置の管理を行い、本学の研究を支援しています。