がん看護学

 がん看護学分野では、1年生の「アカデミックスキル」、「地域・在宅ケア実習」を一部担当しています。そして、看護師としての専門性の追求を目指し、2年生では「がん看護学総論」、3年生では「チーム医療論」、4年生では「看護研究法」、「看護と生体診断法」、「看護実践発展総合演習」、「看護実践発展実習」、「統合看護学実習」を担当しています。3年生までに養った力を基盤にして学生が互いに切磋琢磨し、課題発見力、課題解決力の強化を図れる学習環境作りに努め、生涯にわたって看護実践力を主体的に発展し続ける力の育成を目指しています。
 我々教員は、学生の興味・関心や考えを大切にしながら、新しい発見や発想を見出す喜びを共に感じ、熱い志をもって日常の教育に取り組んでいます。同時に各自それぞれの専門分野で研究・実践活動に励んでいます。

授業風景

  • フィジカルイグザミネーション
    (心音の聴取)
  • フィジカルイグザミネーション
    (呼吸音の聴取)
  • フィジカルイグザミネーション
    (脳神経系の診察)
  • 看護実践発展総合演習
    (気管内吸引)
  • 看護実践発展総合演習
    (中心静脈カテーテルの管理)
  • がん看護学分野の教員
  • 卒業演習
    (発表風景)
  • 卒業演習

セルフトレーニング企画

看護学教育センターと協働し、様々な看護技術演習を行っています。

  • 血糖測定

    「意外と痛いし、毎日のことだと大変だね。」
    「どうすれば痛くないかな…。どんな声掛けをしたらいいと思う?」

  • 十二誘導心電図

    「色と場所も大切だけど、肋間の同定ってどうすればよかったかな?」
    「患者さんは寒いかもしれないから、テキパキとしないといけないね。」

  • 経管栄養

    「経管栄養も患者さんにとっては大切な食事だって勉強したね。」
    「経鼻チューブの固定は難しいな…。」

  • 点滴作成

    「針を扱うのは緊張するね。不潔にしないように気を付けて…。」
    「滴下計算も復習しなきゃ。この指示だと、何秒に何滴落とせばいいのかな…。」

  • 吸引

    「一度に長くやったら患者さんはつらいよね。」
    「適切な吸引圧も確認しておかないと。」

授業科目

【基礎科目】
アカデミックスキル
【専門科目】
地域・在宅ケア実習、がん看護学総論、チーム医療論、看護研究法、看護と生体診断法、看護実践発展実習、統合看護学実習、卒業演習

メンバー紹介

教授 | 鈴木 久美 (がん看護学)

 がんの予防、診断期、治療期、再発期にわたり看護実践に還元できる看護介入プログラム開発や教育プログラム開発の研究を主として行っています。現在取り組んでいる課題は、「青年前期の子どもと親のためのFamily-basedがん啓発教育プログラム開発」(科学研究費補助金「基盤研究B」:2020年4月~)です。また、「AYA世代にある小児がんサバイバーの移行期ケアを支える看護者育成プログラムの開発」(科学研究費補助金「基盤研究B」:2017年4月~) などさまざまな研究者と共に研究に取り組んでいます。これまでに乳がん体験者との協働により成人女性および助産師を対象とした乳がん啓発教育プログラム開発と評価に関する研究(科学研究費補助金「基盤研究B」:平成18年4月~平成24年3月)を行い、この成果を基盤に成人女性を対象に「乳がん早期発見のための乳房セルフケア促進プログラム」を乳がん体験者と実践してきました。さらに、「がん患者の診断・治療期の看護介入に関する研究」では、乳がん患者を対象に診断・治療期における心理教育的看護介入プログラムの効果を検証し、その成果を実践や認定看護師教育に役立てています。

准教授 | 南口 陽子(がん看護学)

 がん患者さんとご家族への意思決定支援に関する研究、がんそのものや治療に伴う症状マネジメントに関する研究などに取り組んでいます。
 現在進めている課題は、「進行がん高齢患者の最期を迎える場に対する意思決定支援モデルの導入による効果の検証」(科学研究費補助金「若手研究」研究代表者:2021年4月~)です。がん患者さんとご家族は、診断後から治療方法を始め多くの事柄について意思決定を行います。がん医療の飛躍的な進歩や療養する場の広がりに伴い、治療や療養の場の選択肢が多様化、複雑化しているため、意思決定支援が不可欠です。そこで、患者さんとご家族が互いに納得して意思決定できるような支援のあり方を探究しています。
 また、研究分担者として、課題「青年前期の子どもと親のためのFamily-basedがん啓発教育プログラム開発」(科学研究費補助金「基盤研究B」:2020年4月~)に取り組んでいます。

助教 | 土井 智生

準備中

社会貢献活動・その他の取り組み

研究会の紹介

鈴木久美:乳がん患者会の世話人(2003年~)や乳房健康研究会の理事(2013年~)を担い女性の健康を支える社会活動に取り組んでいます。

これまでの卒業研究テーマ

【2022年度】
終末期がん患者の家族の悲嘆と関連要因:文献レビュー
女性乳がん患者のがん治療に伴うリンパ浮腫予防行動に関する負担:文献レビュー
呼吸困難が出現している肺がん患者に対する看護介入についての文献検討
外来化学療法を受けているがん患者の困難に関する文献レビュー
看護師による禁煙支援の実際とその効果に関する文献レビュー

現在のテーマ

準備中