看護実践発展実習では、大阪医科薬科大学病院で2週間の実習を行います。
この実習では、3年生までの実習で学んだ知識や技術を活用し、重症度やケア度の高い患者さんやその家族を多角的かつ総合的にとらえて、健康課題や必要な看護を考え、科学的根拠に基づいた看護実践力を強化することを目的としています。
【学生の声】

●本実習では、今までの実習では行わなかったケア(血糖測定や点滴作成、吸引、褥瘡処置など)を毎日のように実施しました。その分プレッシャーや不安もありましたが、先生方や指導者さんが常に見守り、丁寧に指導してくださいました。これにより、臨床で実際に行われる「生きた看護技術」を安心して身につけられ、自分への自信に繋がりました。
また、患者さんに必要なほぼ全ての看護技術を自らの手で実施するため、学生としてではなく看護師としての責任感が芽生えたうえ、数々のケアをこなす計画力や時間管理能力を育むことができました。同時に、主体的にケアができるため看護の楽しさをより一層感じることもできました。
臨床現場での実践力を強化できる実習であるため、今までの演習や実習では経験できないような成長ができ、就職後への不安の軽減や自分の自信にも繋がったので履修して本当に良かったです。

●今回の実習では少人数での実習であったため、指導者さんや担当教員と密に報告、連絡、相談を適宜行うことで状況に応じて様々なケアを実践することができました。また、これまでの実習と異なり、自身の受け持ち患者だけでなく複数の患者の受け持ちや他の学生の受け持ち患者のケアの時間などを考慮し、限られた時間の中で学生主体となって優先順位を考慮しながら多重課題に取り組みました。多重課題に取り組む中で、当初計画していた通りにケアが行えず、その都度修正を加えていく必要があり、初めはうまくいかないこともありました。しかし、学生主体となってコミュニケーションを取り、互いに協力することで多重課題をこなすことができました。
初めてのケアの体験や自身の技術面について不安もありましたが、指導者さんや担当教員が親身になり、フォローしてくださったことで安心してケアを実施することができました。そして、技術面でのスキルアップだけでなく、より知識を深めることができ、以前の自分より一歩成長することができたと感じます。今回の実習では重症度の高い患者を受け持ったりより侵襲度の高いケアを行ったりしました。ひとつのケア自体が侵襲となり全身状態を悪化させてしまう恐れがあるため、患者の全身状態を把握した上で行うことが重要であると学び、ケアのリスクや必要性についても深く考えることができました。
このように多重課題に取り組み侵襲度の高いケアの実施することを通して、学生としてだけではなく、医療者の一員としての自覚をもってケアを行うことができたと感じました。本科目を履修することで自身の看護実践に対しての自信にも繋げることができてよかったと感じます。