公衆衛生看護学

公衆衛生看護学領域では、子どもから高齢者までのすべての発達段階にある人々を対象に、生涯を通じた保健活動と疾病予防、健康づくりと地域づくりの支援を目指しています。そのために、特定集団や地域を基盤に、そこで生活する個人や集団、地域住民全体の健康を維持・推進し、QOLの向上を図るために、時代とともに変化する地域社会とその健康課題を把握し、予防的視点を重視した課題解決のために必要な理論と支援方法を日々探究しています。また、他職種との連携・協働、地域ケアシステムや社会資源の開発および看護活動の施策など、保健師の実践に関連する様々な教育・研究を行っています。

授業風景

  • 公衆衛生看護演習風景
  • 公衆衛生看護学実習での健康教育の実践
  • 卒業演習発表会

授業科目

公衆衛生学・疫学、保健医療福祉概論、ヘルスプロモーション論、公衆衛生看護学概論、公衆衛生看護学活動論、公衆衛生看護学活動方法、公衆衛生看護学管理論、公衆衛生看護学演習、公衆衛生看護学実習Ⅰ、公衆衛生看護学実習Ⅱ、統合看護学実習、卒業演習

メンバー紹介

教授 | 草野 恵美子

主に下記のテーマに取り組んでいます。地域で活躍する住民の方々のパワーを感じながら、その方々と協働する保健師活動やその活動を支える学問としての公衆衛生看護学のおもしろさについて探究していきたいです。
1.高齢者世代が参画する地域組織活動による子育て支援と健康への効果に関すること
2.母子保健活動の標準化に関すること
3.官学連携(保健所/保健センターと大学との連携等)による健康づくり活動に関すること
連絡先:emiko.kusano[]ompu.ac.jp ※[]をアットマークに変換しご利用ください

講師 | 中原 洋子

地域の「母子保健活動」に関する研究に取り組んでいます。
出産へのリスクや子育てに困難が予測される母親を地域で妊娠中に把握し継続して支援することで安全に出産・子育てができることをめざした保健師の支援に関する研究をしています。

講師 | 山埜 ふみ恵

地域在宅高齢者の「介護予防」に関心をもち、研究に取り組んでいます。
超高齢社会において高齢者が住み慣れた地域で主体的に生活するための「退職後の高齢者の健康づくり」や「健康寿命の延伸」に向けた保健活動をテーマに研究を行っています。

助教 | 堀池 諒

保健師/博士(保健学)/QGISユーザー

■研究キーワード
#GIS(地理情報システム) #EBPM(根拠に基づく政策立案) #健康危機管理(感染症,災害) #地域診断 
#QGIS #オープンデータ #PLATEU #人工衛星 #スキャン統計 #空間疫学 #知的財産 #産学官連携 #DX #ノーコード
■概要
・保健・医療・福祉に携わる方々が、楽しく面白くGISを業務で利用してくださるきっかけづくりをしています。
・GISとか難しそう・・・パソコン苦手・・・でも大丈夫!GISは新たな視点や包括的なデータ分析からの課題解決を推進します。
・お気軽にご相談ください。
■活動・業績・連絡先
・奨励賞を受賞(日本公衆衛生学会)※保健師活動として学会初の受賞。
・保健師ジャーナルでGISの活用を連載
・詳細は以下のリンクからご参照ください。

特別職務担当教員(助手) | 濱浦 弘美

母子保健分野の妊娠期からの切れ目のない支援や、発達障害児を持つ保護者への支援、子どもの虐待予防に関心を持っています。

大阪医科薬科大学看護学部公衆衛生看護学同窓会

"楽しくゆるくつながる"同窓会を2024年より開始しました。

社会貢献活動・その他の取り組み

教員は、自分の専門性を活かし、様々な活動に参加することで地域保健活動に貢献しています。
1.行政機関の総合計画や行動計画策定・評価委員等として、地域の保健活動に参画
2.保健師や助産師を対象とした研修会への講師派遣
  新任、中堅期の人材育成、母子保健活動の研修会、事例検討会のスパーバイズ等
3.研究支援:行政で働く保健師と協同研究

2023年度卒業研究のテーマ

  •  低出生体重児を育てる両親の親の会に対するニーズと支援に関する文献検討
  • NICUに入院中の児をもつ母親の思いと退院に向けた看護職の支援についての文献検討
  • 慢性腎疾患を抱える学童期・思春期の患児のセルフケア向上を目指した看護師の支援に関する文献検討
  • 医療需要シミュレーションの必要性-GISと尼崎市のデータをもとに-
  • GISと到達圏解析を用いた子育て支援施設へのアクセシビリティの検討
  • 難病患者の就労に関する困難と保健師の関わりに関する文献検討
  • 認知症カフェに対する思いについての文献検討-当事者・家族介護者・地域住民の立場からー
  • 慢性疾患をもつ独居高齢者の自己管理上の困難
  • 高齢者のインスリン自己注射に対する看護援助の現状に関する文献検討

2022年度卒業研究のテーマ

  •  日本における不適切な養育の現状に関する文献検討
  • 保健師が行う医療機関との連携による妊娠期からの切れ目ない支援
  • 医療的ケア児の就学時における支援に関する文献検討
  • 発達障害児を持つ父親の特徴に関する文献検討
  • 子どもロコモの研究動向と原因となる生活習慣や社会背景に関する文献検討
  • がん検診・特定健診の受診率向上に向けた保健師の効果的な活動に関する文献検討
  • コロナ禍で交流が阻害されたことで生じる子育てへの影響に関する文献検討

2021年度卒業研究のテーマ

  • 手術を受ける成・老年期患者の家族の思いやニーズに関する文献検討
  • 発達障害児を育てる母親への保健師による支援の文献検討-母親が児の障害に気付いた時期から学童期までの支援-
  • 高齢者の介護予防自主グループの継続参加要因に関する文献検討-性差と地域差-
  • 新型コロナウイルス感染症流行による子どものこころへの影響に関する文献検討
  • 保健師の特定妊婦に対する支援の現状と課題についての文献検討
  • NICUへ入院している子どもの同胞に対する親の思いと同胞支援に関する認識
  • 新型コロナ感染症緊急事態宣言下における看護学生の食習慣の情報共有による行動変容に関する事例報告
  • 生活習慣病予防のための保健師による支援方法に関する文献検討-保健師と特定保健指導対象者の双方の視点からの検討-

2020年度卒業研究のテーマ

  • 児童虐待における医療機関の医療ネットワーク構築に関する文献検討
  • 児童虐待予防のための保健師によるハイリスク家庭への家庭訪問に関する文献検討
  • 新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛要請がもたらした食事・歩行・睡眠習慣への影響と、ICTを用いた情報共有による行動変容
  • NICUに入院経験のある子をもつ母親・家族を対象とした自助グループの現状と課題
  • NICUと保健師との連携の現状と課題
  • 学童・思春期の1型糖尿病患者のQOLに関連する要因の文献検討
  • 大学生の抑うつとその関連要因の文献検討
  • 高齢男性の社会参加の要因と支援についての文献検討
  • 産後うつ病の予防に向けた妊娠期からの夫と実母によるサポートに関する文献検討
  • 認知症高齢者の家族介護者が抱える介護負担感についての文献検討~家族介護者と訪問看護師の認識の違い
  • 転倒予防におけるフットケア効果についての文献検討


2019年度卒業研究のテーマ

  • 在日外国人母親の子育てにおける困難と子育てを通して獲得していくものに関する文献検討
  • 低出生体重児を出産しNICUに入院した子どもをもつ母親の思い
  • 発達障害児のきょうだいの体験と支援の現状
  • 生活習慣病の一次予防に向けた食事内容および運動習慣に関するInformation and Communication
  • Technology( ICT)を用いたグループ支援の実践報告
  • 在日外国人の日本での子育てに関する問題および支援ニーズに関する文献検討
  • 地域別にみた住民主体の「通いの場」の実態
  • 発達障害者の就労上の課題とその支援についての文献検討
  • 児童・生徒のメンタルヘルスの現状と養護教諭の支援に関する文献検討
  • 未成年者と親を含む周囲の喫煙行動および喫煙への認識に関する文献検討
  • 地域在住高齢者の主観的幸福感に関する文献検討
  • 高齢期高血圧症患者のセルフマネジメントの現状と課題に関する文献検討