公衆衛生看護学実習Ⅱ

公衆衛生看護学実習は、保健師を目指す学生が行う実習です。
保健センターや保健所などの行政機関では4週間の実習、産業保健や健康危機管理のひとつである感染症対策を行う施設では1週間の実習を行います。
特に、保健センターや保健所で行う実習では、地域で暮らす人々の健康レベルの向上にむけて、保健師として多職種や住民とも連携して健康づくりができるようになることを目指しています。この実習では、学生は、保健師が行う家庭訪問への同行や、健康教育の実施、健康診査・健康相談などをとおして個人、家族、集団、地域を対象とした健康づくりのアプローチ方法を考え実践していきます。

【学生の声】

●健康教育は、地域の特性や健康課題からテーマを決めて行いました。健康教育の本番前に行う予演会では、指導保健師の方々に話すスピードや声量についての指摘に加え、実際の住民の行動や考えなどの傾向を教えていただきました。健康教育の実施後には参加者へのアンケートを行いグループメンバーで評価し、評価の大切さも学ぶことができました。住民の健康に対する意識を高めてもらう健康教育の場の大事さを実感することができました。

●乳幼児健診の実習では、保健師は妊娠期から母親の思いに寄り添うような関わりを行い、長期的な信頼関係を構築されていることが分かりました。それが、結果として児の安全や順調な発育発達、母親が孤立することなく地域とつながりながら育児に取り組める環境につながっているのだと学びました。加えて、妊娠期から子育て期まで多職種、同職種間で連携し、それぞれの職種の特性をいかしながら母子を支えること、密に情報共有を行うことで切れ目のない支援を行っている実際を学ぶことができました。

●保健師実習は、グループメンバーで協力したことで、より実りのある内容になり、多数の視点から地域や住民をみることの重要性を感じました。また、学生同士の意見の中から新しい考え方を得られたり、話すことで自分の考えが整理されることも多く、とても学びが大きく楽しい実習でした。

実習の様子

兵庫県宍粟市で行った健康教育が、宍粟市のケーブルテレビ番組「しそうチャンネル」の「しそう情報BOX」のコーナーで紹介されました。