第3回医療系大学のための教学IRセミナーを開催しました

お知らせ

2023年9月15日(金)

「第3回医療系大学のための教学IRセミナー」を開催しました



 大阪医科薬科大学IR室では、昨年に引き続き獨協医科大学教学IRセンターと合同で、「第3回医療系大学のための教学IRセミナー」を開催しました。
 当日、セミナーにご参加いただきました皆様、運営にご尽力いただきました方々に厚く御礼申し上げます。

開催概要


 開催日時:2023年9月15日(金)13:00~17:05
 開催方法:会場(東京都内〔アットビジネスセンター池袋駅前 別館 706号室〕)及びZoom
 参加者:100名(主催者・スタッフを除く)
 対象:IRおよび教務運営担当の教職員
  (なお、受講者には、受講証明書を発行、送付致しました。)

 当日は、獨協医科大学教学IRセンター平林 秀樹センター長による開会挨拶の後、第一部「講演1」として、茨城大学全学教育機構総合教育企画部門嶌田敏行教授による「社会から求められている医療系入試について」、「講演2」として、株式会社進研アド上原雄太氏による「医療系大学における学生募集の最新動向」、「講演3」として、本学IR室栃澤健史副室長による「医療系入試をどう分析するか?」、「講演4」として、獨協医科大学教学IRセンター山岸秀嗣准教授による「人間性豊かな医療人を育てるのには?」の4演題の講演の後、質疑応答が行われ、本学IR室宮崎誠教授の中締めのご挨拶により、2時間を超えるZoom配信を終えました。
 休憩を挟んで、会場限定イベントとして開催された第2部はワークショップ形式で進行し、「ワーク1:大阪医科薬科大学の実践事例を自分のものにしよう!」と「ワーク2:本日の話を受けて今後の自大学での教学IR活動を話し合う。」をテーマに、忌憚ない意見交換が行われました。
 その後、場所を変えて情報交換会が行われ、全日程を滞りなく終了しました。

  • 嶌田茨城大学教授の講演
  • 山岸獨協医科大学准教授の講演

参加大学の設置区分・担当学部・職種・IR経験年数

参加人数・参加大学の設置区分
 前年の34校63名を上回る54校100名となりました。
 国公私立(設置区分)及び学校種の別については、私立大学33大学、国立大学14大学、公立大学5大学、その他、専門学校や高校からも参加がありました。

参加者の担当学部
 医学部が46名、看護学部は12名、薬学部が2名、歯学部が2名、全学部は14名、その他は24名となっており、過半数が医学部であった昨年までとは異なり、医学部以外の参加者も多くなりました。

参加者の職種
 職種の別については、教員59名、職員39名、その他2名でした。職員の参加者が大幅に増えました。

参加者の経験年数
 経験年数は、1年未満が8%、1~3年未満が0%、3~5年未満が35%、5年以上が14%、経験なしが28%でした。参加者が経験豊富な層と未経験あるいは経験の浅い層に二極化していることが分かります。

参加者からのフィードバック


(セミナー終了後のアンケートのご回答の一部をご紹介いたします。)
・IRを担当されている方のみでなく、教務、学生、入試といった業務を担当されている方の参加も積極的に広報されてはどうかと感じました。
・こういう情報交換の機会は、IR担当者にとって有意義なので、今後もぜひ続けていって下さい。
・リテラシー偏重教育をどう変えていき、生成AIを活用しつつ、新しいアウトカムを創出するかが気になるところです。
・医療系のIRをあまり知る機会がなかったので良かったです。
・医療系大学に特化したIRのセミナーは大変勉強になります。今後もぜひ継続していただきたいです。開催頻度も増やしていただけるとありがたいです。
・次回は大阪開催とのことですので、できれば対面で参加したいと思います。
・継続いただけることを願っております。
・今後もスケジュールさえ合えば、継続的に参加したいと考えております。よろしくお願いいたします。
・認証評価対応のうち、教育プログラム評価のことで手いっぱいになってしますが、入学者選抜を含め、EMにもしっかり取り組まないといけないなとあらためて思いました。
・非常に分かりやすいご講演で、アドミッション、カリキュラム、ディプロマポリシーの概略が理解できました。
・様々な情報を聞くことができ大変勉強になりました。有難うございました。

次回取り上げて欲しい項目


(セミナー終了後のアンケートのご回答の一部をご紹介いたします。たくさんの貴重なご意見をいただきありがとうございました。)
・初年次教育で気をつけること
・リメディアル教育のあり方
・IRに配属された事務職員の職務(役割)
・IRの研究結果により具体的にどのように入試を改善すべきか
・IR室の業務と研究との切り分けについて(倫理委員会事項も含めて)
・IR組織のチームビルディング
・IR分析に基づいた学生募集戦略(成功事例の紹介等)
・アルムナイ調査
・カリキュラム評価とIR
・入試
・医療系大学における教養教育の在り方
・各大学のIRのとりくみ
・教育プログラム評価の方法
・行動・態度評価の事例紹介臨床実習の評価
・国試対策
・財務情報分析、IRの組織改編や今後のIRの形
・初年次教育の評価について
・生成AIの活用、未来予測(コンピテンシー)
・入試問題の妥当性の評価
・教育プログラムの評価及び学修成果の評価


 大阪医科薬科大学IR室では、今後もIRの活動や大学教育について実務者レベルで情報交換ができる場として教学IRセミナーを定期的に開催したいと考えております。また、共催大学としての活動に興味がある担当者の方、是非、お声がけください。

 次回のセミナーでお目にかかることを、心よりお待ち申し上げております。