BNCT共同臨床研究所は、研究、臨床とそのための人材育成を三本柱として活動しています。
研究の分野では、2022年4月20日に臨床研究審査委員会の承認を受け特定臨床研究グリオーマの研究を開始し、これまで進めてまいりました医師主導治験を含め活発な研究体制の基盤を形成しています。
臨床に関してFDG－PET検査は、2018年6月の保険診療の開始から検査件数を積み重ねています。また先の特定臨床研究グリオーマでFBPA-PET検査を組み入れ、核医学分野での実績が積み上がっています。BNCTについては、2020年6月のBNCTの保険診療の開始から順調に治療件数を増やしています。
研究と臨床の活況を通して人材の育成に努め、学生、実習生を受け入れることでBNCTを支える医療人の養成に寄与しています。加えて多方面から見学者を受け入れBNCTの普及・啓発に貢献しています。
BNCTは、他の治療法に比して、多種多様ながんに対し包括的に効果が発揮されるものと確信しております。当研究所が名実共にBNCT 医療の中核的拠点となって、がん治療の発展、進歩に貢献できるよう、大阪医科薬科大学病院の協力のもと、スタッフ一丸となって努めてまいります。