主な研究力の指標について
大学の研究力を示す主な指標には、論文数や被引用数などの学術成果、外部資金獲得額や特許・知的財産による産学連携の実績、国際共同研究や海外論文比率による国際性、さらに研究者の受賞歴・評価や世界大学ランキング等の総合評価指標が含まれます。これらの指標は、研究の質を高め、社会や産業界への貢献を示す重要な要素です。
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論文数・被引用数
論文数:研究者や研究機関が発表した学術論文の総数を示す指標で、研究活動の量的側面を表します。ただし、数の多さは必ずしも質を保証するものではありません。
被引用数:発表論文が他の研究者に引用された回数の合計で、研究成果の影響力や重要性を示します。分野によって引用習慣が異なるため、比較には注意が必要です。 -

外部資金獲得額
大学や研究者が、国や自治体、企業、財団などの外部機関から獲得した研究資金の総額を示す指標です。外部資金は、競争的資金や共同研究費などを含み、研究活動の推進力や社会的信頼性を反映します。獲得額が大きいほど、研究の質や独創性が評価され、外部からの期待や連携が強いことを意味します。
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特許・知的財産
大学で生み出された研究成果を保護し、社会に還元するための重要な指標です。特許や知的財産権の取得は、研究の独創性や実用性を示すものであり、産業界との連携や技術移転を促進します。これらの活動は、大学の研究力を評価するうえで、学術的価値だけでなく社会的・経済的インパクトを測る重要な要素となります。
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国際性(国際共同研究・海外論文比率)
国際共同研究は、異なる国や地域の研究者と連携して行う研究で、グローバルな課題解決や先端技術の共有を可能にし、研究の質と影響力を高めます。海外論文比率は、海外研究者との共著論文の割合を示し、国際的な研究交流の活発さや成果の世界的認知度を反映します。これらは、大学の国際ネットワークの強さや学術コミュニティへの貢献度を示す重要な指標です。
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研究者の受賞歴・評価
研究者が学術団体や公的機関、産業界などから受けた賞や評価は、研究の質や独創性、社会的インパクトを示す重要な指標です。受賞歴は、研究成果が国内外で高く評価されていることを証明し、大学の研究力や信頼性を高めます。また、専門分野における権威ある賞や学会からの表彰は、研究者の卓越性を示すだけでなく、次世代の研究者育成や国際的な研究ネットワークの形成にも寄与します。
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世界大学ランキング等の総合評価指標
世界大学ランキングは、教育、研究、国際性、産学連携など、大学の総合的な力を評価する指標です。これらのランキングは、論文の被引用数や研究成果、国際共同研究の割合、外部資金獲得額、教育環境など複数の要素を総合的に分析し、大学の競争力や国際的なプレゼンスを示します。総合評価指標は、大学の強みや改善点を把握するための重要な情報源であり、世界的な学術ネットワークにおける位置づけを明確にする役割を果たします。
論文数・被引用数

論文数・被引用数の調べ方
研究業績の評価、科研費等の申請書作成、および自己点検において必要となる「論文数」および「被引用数(Citation Count)」の確認方法について解説します。
利用するデータベースによって収録範囲が異なるため、数値が変動します。目的に応じて適切なデータベースを選択してください。
※下のリンクから図書館のページにリンクします。
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Web of Science
Web of Scienceは、Clarivateが提供する引用データベースで、厳選された高品質ジャーナルを中心に約2万誌を収録しています。自然科学、社会科学、人文科学の分野を網羅し、引用データの信頼性が高いことが特徴です。ジャーナル評価指標としてImpact Factorを提供し、著者管理にはResearcherIDやORCIDとの連携を活用します。さらに、引用ネットワーク分析に強みを持ち、1900年以降の歴史的データを豊富に収録しています。加えて、CPCI(会議録)、BKCI(書籍)、ESCI(新興ジャーナル)などの拡張コレクションも利用可能です。
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Scopus
Scopusは、Elsevierが提供する世界最大級の抄録・引用データベースであり、科学、技術、医学、社会科学、人文科学など幅広い分野を網羅しています。約8万以上のジャーナル、会議録、書籍を収録しており、特にヨーロッパやアジアのジャーナルに強みがあります。Scopusでは、CiteScore、SNIP、SJRといった独自のジャーナル評価指標を提供し、著者の業績管理にはScopus Author IDを用います。また、被引用数やh-indexの算出、著者・機関分析などの機能を備えており、最新文献のカバレッジが広いことが特徴です。
本学の論文出版数・被引用数
Top10%論文について
CWTS Leiden Ranking Open Edition
ここでは各大学のPP (top 10%)を誰でも簡単に検索できるLeiden Rankingを紹介しています。
※Leiden Rankingは、オランダのライデン大学(Leiden University)が毎年発表する、世界の大学の研究パフォーマンスに特化したランキングです。
その他の論文の質に関する指標
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CNCIの推移 CNCI(Category Normalized Citation Impact)
CNCI は、論文が「同じ分野・同じ出版年・同じ文献タイプの世界平均と比べて、どれだけ引用されているか」を表す指標です。 Clarivate(Web of Science / InCites)が提供する標準的な研究評価指標のひとつで、分野ごとの引用文化の違いを補正した「正規化引用指標」です。 CNCI = 1.0 が世界平均。CNCI が 1.0 を超えるほど、その論文(または論文群)は世界平均より多く引用されているがわかります。
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出版数の内訳Documents Published per JIF Quartile per Year Q1ジャーナル(Q1誌)
ある学術分野におけるジャーナルを、インパクト指標(主に Journal Impact Factor:JIF など)をもとに四分位に分けたとき、最も上位(トップ25%)に位置する学術誌を指します。JCR はジャーナルごとに「分野(Category)」が設定されており、 分野ごとに JIF(Impact Factor)などの指標で順位付けを行い、その順位に基づいて四分位を決めています。 Q1:上位25%(Top 25%) Q2:25–50% Q3:50–75% Q4:75–100%
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h-index(h指数) h-index(h指数)
研究者・研究グループ・大学などの研究成果の“量”と“質(引用の多さ)”を同時に表す指標です。 h本の論文がそれぞれh回以上引用されているときの最大の値として定義されます。
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OA(オープンアクセス)論文の出版数 OA(オープンアクセス)論文の出版数
OAは研究論文を誰でも無料でオンライン閲覧できるように公開する仕組み・考え方のことです。 OAが進めば進むほど論文の被引用数が上がります。
外部資金獲得額
科研費獲得実績について
科学研究費助成事業(科研費)は、我が国の学術研究の発展を目的とした競争的資金であり、研究者の自由な発想に基づく基礎的・先駆的な研究を支援します。
本学では、教員・研究者の科研費申請を支援しております。
ここでは、本学の科研費及び競争的研究費の申請状況等について紹介します。
科研費応募件数推移と事業別応募状況(令和7年度 新規応募分)
競争的研究費の受け入れ額
代表としての獲得額だけでなく、分担としての受け入れ金額も含みます。
競争的研究費(合計)受入額の降順になっていますが、大学により教員数、学部構成が異なるので金額だけの単純な比較には注意が必要です。
科研費以外の文部科学省の競争的研究費:JST等
文部科学省以外の競争的研究費:AMED、NEDO、厚労科研費等
論文の国際性
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国際共著論文比率
特許・知的財産・産学連携
大学ファクトブックとは
経済産業省の「大学ファクトブック」とは、全国の大学における産学連携の実績や体制を“見える化”するために作成された公式データ集です。
経済産業省・文部科学省・日本経済団体連合会(経団連)が共同で毎年公表しており、企業や大学が産学官連携を効果的に進めるための基礎資料として活用されています。
本ファクトブックは、文部科学省が実施する「大学等における産学連携等実施状況(産連調査)」の結果を基に、各大学の連携実績・研究資金の受入状況・共同研究件数などを体系的にまとめています。
2018年から毎年公開されており、2025年版では国公私立784大学のデータが掲載されています。
THE世界大学ランキング
THE世界大学ランキングとは、イギリスの教育専門誌 Times Higher Education (THE) が毎年発表している世界の大学ランキングのことです。世界的に有名なランキングの一つで、大学の教育・研究・国際性などを総合的に評価します。













