国内栽培による漢方生薬(甘草、麦門冬)の
資源確保と安定供給

漢方薬の約7割に配合されている甘草は自生地(砂地の草原)での乱獲が進み、植物資源の枯渇と品質(グリチルリチン酸含有量)低下が問題となっている。日本の気候に適した栽培品種を選抜し、品質が安定した栽培法を確立し商業ベースに繋げると共に環境保護にも取り組む。

生薬名   甘草(カンゾウ)
基原植物  ウラルカンゾウ
      Glycyrrhiza uralensis Fischer
      スペインカンゾウ
      Glycyrrhiza glabra Linne
薬用部位  根およびストロン

換算した生薬の乾燥物に対し,グリチルリチン酸(C42H62O16:822.93) 2.0%以上を含む.

「第十八改正日本薬局方(1908 カンゾウ)」より

甘草の主要成分であり甘味成分(ショ糖の約150倍の甘味)であるグリチルリチン酸の含有量について、「日本薬局方」で規定されています。

栽培品種の選抜

15C系統

  • ストロン萌芽状況

16C系統

  • 実生1年生(深ポット)

  • ストロンからの増殖

  • 深ポット栽培による比較試験

その他の育種研究

麦門冬

キキョウ

エイジツ(ノイバラ)