取得特許「毛髪中に含まれる生理活性物質の解析方法」を用い、毛髪が約1㎝/月伸びることから薬物などの経時的体内変動を明らかにする技術で、毛髪を解析対象にした非侵襲的検や医薬品・健康食品等の新規効用判定など、様々な分野での実用化を目指します。
技術
「毛髪中に含まれる生理活性物質の解析方法」 (特許第6029391号)
安定同位体標識ニコチンを用いた長期喫煙者単毛髪縦断面連続走査 MSイメージングによるニコチン定量法の確立
実績
トランスレーショナルリサーチ
- 質量イメージングによる次世代病理組織診断法の確立 → 「アミロイド症」診断
- 疾患関連変異タンパク質解析 → 「分子病」化学診断(国内外より依頼分析:>250症例)
- 感染症起因菌由来r16Sプロフィル解析 → 感染症迅速診断(感染対策室/中央検査部)
連携型「シーズ」研究
- TTR起因アミロイド症におけるプロテアーゼ抵抗性獲得機序(千葉科学大学薬:松本治教授)
- タンデム質量イメージングによる組織内発現分子の解析(Vanderbilt大学医:RM.Caprioli教授)
本学発イノベーション/知的財産
- 単毛髪縦断面連続走査質量イメージング法の法中毒学への展開(特許取得1件)
「毛髪中に含まれる生理活性物質の解析方法」(特願2012-198042)
- 毛髪縦断面連続走査質量イメージング法の新展開 (今回の発表内容)
- -omics計測による癌特異抗原等の検索(特願2件)
「扁平上皮癌/悪性リンパ腫の診断用キット及び判定方法」(特開2008-275413 / 特開2008-233007)
想定される活用例
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化粧品、健康食品等の効用判定
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超高齢化社会を迎え、「老人医療」への貢献、「有益動物」の健康管理
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Proteomics, Metabolomicsによる疾患診断マーカー検索
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ドーピング検査(Pharmaco/Toxicokinetics)への応用