コース概要

本学は「ライフステージに応じた化学療法専門医養成コース」、「希少がんに関する放射線治療を担う人材養成コース」、「婦人科腫瘍治療におけるゲノム医療従事者養成コース」の3つの教育プログラムコースを設置しています。

ライフステ-ジに応じた化学療法専門医養成コース(内科学Ⅱ)

・AYA世代~高齢者の様々なライフステージの治療の理解、先進的な基礎的・臨床研究の推進
・がん薬物療法専門医の取得を目指す

修業年限

4年

養成すべき人材像

・ライフステージに応じて、様々な治療選択枝が存在する。アドバンスドケアプランニングを治療開始時期から行い、集学的治療の中で若年患者の妊孕性温存、患者および家族の遺伝性疾患に関するカウンセリング、高齢者の理解力・体力に応じたがん薬物療法を行える人材
・unmet medical needs を考え自ら臨床試験を企画遂行できる人材

特色

地域がん診療拠点病院として指定されている大学病院や連携病院の協力により、チーム医療教育として緩和ケアチ-ムやがん相談支援センタ-と密接に連携し、緩和ケアチーム活動やキャンサ-ボ-ドに積極的に参加できることが可能である。多くの多施設共同研究に参画し研鑽することによりがん薬物療法の臨床試験のプロトコール作成が可能となる。在宅医との連携により在宅での化学療法副作用対策、看取りの経験を積むことにより全人的がん医療を学ぶことができる。

指導体制

化学療法センタ-や大学の基礎研究分野の研究機構等において多方面におけるスタッフのもと、カンファレンスやチーム医療を通じて教育が行われる。

修了者のキャリアパス構想

次世代のがん専門医医療人材に関するキャリアを大学、大学病院、関連病院において積み、専門医資格等の資格を取得する。

希少がんに関する放射線療法を担う人材養成コース(放射線腫瘍学)

・希少がんに関連してIGRT、IMRTなど新しい放射線治療技術を習得し国際的に活躍できる人材を育てる
・放射線専門医取得を目指す

修業年限

4年

養成すべき人材像

・希少がんに関連するIGRT、IMRTなど新しい放射線治療技術を取得でき、国際的に活躍できる人材
・放射線治療の希少がんにおいて、患者の生命予後だけでなく生活予後にも配慮した治療を行う事が出来る人材

特色

希少がん等含めた放射線治療に必須な腫瘍学等の基本事項について履修し、地域がん診療拠点病院して指定されている大学病院や連携病院等で最新の治療技術の習得を行い、希少がんに関する放射線診断・IVRと放射線治療の両グル-プで連携して教育を行う。チーム医療教育として、がんセンタ-で開催する研究会カンファレンス、多職種からなるキャンサ-ボ-ドに参加し、大学病院、連携病院、関連病院から希少癌がん等を含めたチ-ム医療教育の中で、最新の治療方法の習得を行う。

指導体制

放射線医学教室は診療科としても放射線診断科と放射線治療科として位置付けられており、大学病院に加えて連携病院等との診療教育体制の中で、研究会カンファレンス等を定期的に開催して指導している。またがんセンタ-での多職種カンファレンスに参加し最新の医療技術含めた情報が指導体制の一環で機能して体制の一翼を担う。

教育プログラム・コース修了者のキャリアパス構想

がん拠点病院で最新の放射線治療に関する診療・研究を行い、放射線専門医取得を目指す。

婦人科腫瘍治療におけるゲノム医療従事者養成コース(産婦人科学)

・婦人科腫瘍に関するゲノム解析及び手術手技などの修得
・がん治療認定医、婦人科腫瘍専門医取得を目指す

修業年限

4年

養成すべき人材像

・遺伝性乳癌卵巣癌症候群をはじめとする婦人科腫瘍に関するゲノム異常に関連して、診断においての遺伝子検査及び患者本人と病院のカウンセリングを手術療法・抗がん剤治療、放射線治療等における治療法を習得して、個々の患者に適した手術療法を含めた治療ができる人材
・ゲノム医療に必要な手術療法、抗がん剤治療、放射線治療等を場合により適宜組み合わせた最先端の治療法をマスタ-し、個々の患者にあった最善の手術治療を含めた集学的治療ができる人材。
・ゲノム医療従事に関連して卵巣機能障害等への理解と知識を持った人材。

特色

大阪医科薬科大学産婦人科学教室において、婦人科腫瘍に関するゲノム解析を進めながら手術手技などの修得のために研修会の開催や手術手技の標準化を進めながらがん専門医を目指す若手医師のための教育の質向上を目指すこと。多職種からなるカンファス<キャンサ-ボ-ド>等に参加する中でチーム医療に関する内容について認識し、その場を生かした教育体制で、他の領域含めた治療についても習得することが可能である。

指導体制

大阪医科薬科大学産婦人科教室において、婦人科腫瘍のゲノム解析の観点からがん治療に関する講義を織り交ぜ、関連する診療科との連携を行い、多職種からなるチ-ム医療教育を必須とする体制でがんプロ院生の指導体制で指導を行う。がんセンタ-で研究会カンファレンスが定期的に開催され、がんプロ院生もスタッフとして加わり、連携病院や関連施設からの参加者からの最新情報含めた事例等を習得する体制で指導も行う。

教育プログラム・コース修了者のキャリアパス構想

ゲノム医療の実践に関連してコ-ス修了までにがん治療認定医、婦人科腫瘍専門医取得を目指すことになる。