【自己紹介】
幼いころから、“子ども”が好きな子どもでした。将来は、子どもに関わる仕事に就きたいと職業をイメージ(保育士さん・子どもがのびのび遊べる公園を設計する人・絵本作家・保健室の先生・・)する中で、最後にこれかも!とたどり着いたのが、子どもが心身ともにしんどい時に、傍でその子の力になれる仕事~「小児の看護師」でした。小児専門病院での勤務の後、障がいや病気をもちつつ地域で暮らす子どものための訪問看護師としての仕事も経験しました。その後、働く場所を教育・研究の場に移してからも、私の興味・関心の真ん中に“小児看護”があります。
【その子どもと家族が、自身の力を発揮できるようになるために】
私は、子どもと家族の健康を支える小児看護学の側面から、病気や障がいをもつ子どもたちが、治療や検査を受ける中で、当事者として、どのような体験をしているのか、またその様々な場面でどのような支援が必要なのか興味をもち、これまで臨床での実践や研究・教育をすすめてきました。その柱の2つが、子どもの病気認知や病気体験をふまえた看護支援に関する研究と、検査・治療を受ける子どもが力を発揮できるための取り組み(プレパレーション)に関する研究です。
これらについて取り組んでいるとき、幼いころに興味を持っていたいろいろな事柄が小児看護という場所で繋っていることに不思議な気持ちを感じます。
【学生さんへのメッセージ】
ひとり一人の患児さん・患者さんやその家族には、当事者としての病の体験があります。看護学生としてその方々にかかわる際には、そのひとの体験、大事にされていること、物事の考え方・捉え方を理解しようとする姿勢が重要になります。
そのためにまずは、自分自身が何を考え、どのような価値観をもっている存在なのか、自分のことを知り・表現する機会を大切にしてもらいたいと考えています。
あなたは何を大切にして、何をしようとしている人ですか。どんな看護師になりたいですか?学生の皆さんと、たくさん話をしたいと考えています。