人文社会学

人文社会学は、いわゆる文系の諸学問分野を含む広い領域です。看護は人や社会に関わる実践なのですから、看護学と人文社会学の諸分野は、さまざまなところで密接に関係しあっています。本学部の人文社会学分野の教員は、大学で学ぶ基盤となる諸科目や基礎科目を中心に担当しています。

授業風景

授業科目

アカデミックスキル、情報リテラシー・データサイエンス、倫理学、哲学、異文化論、医療倫理学、原著講読、卒業演習
大学院看護研究科:看護哲学、英語論文講読ほか

メンバー紹介

教授 | 小林 道太郎

私の専門は哲学・倫理学です。哲学というと「難しそう」と敬遠されがちかもしれませんが、身近なところにも関わるテーマについて自分で考えることの楽しさを伝えられればと思っています。看護学や他分野の研究者とも共同研究をしています。

研究紹介

E. フッサールの現象学、看護師や病気の人の経験に関する現象学的質的研究、看護倫理・医療倫理等に関する研究を行っています。
書籍(分担執筆)
小林道太郎 (2017): 日本のES細胞研究ガイドラインと人の尊厳, 加藤泰史編, 尊厳概念のダイナミズム: 哲学・応用倫理学論集, 法政大学出版局, 230-246.
論文
小林道太郎, 杉林稔 (2021): 自閉症スペクトラム障害の現象学: 目立たない特性を記述する試み, 総合病院精神医学, 33(1), 65-71.
小林道太郎 (2016): 病棟看護師の語りの現象学的分析から: 「患者の希望に沿うこと」とケアリングの徳, 大阪医科大学看護研究雑誌, 6, 36-46.
小林道太郎 (2014): ケア倫理は看護倫理にどう貢献しうるのか: ケアの諸局面の倫理的要素から, 日本看護倫理学会誌, 6(1), 20-29.
小林道太郎 (2013): フッサール現象学は臨床のコミュニケーション研究とどう関わるのか—看護研究を中心に—, Communication-Design, 8, 35-55.