未来を、高みをめざす教育を

当科の特徴は、伝統的な臨床精神医学を基礎として、プライマリケア精神医学と地域の基幹総合病院精神科としての総合病院精神医学の追求にあります。その際、精神疾患を生物—心理—社会—倫理的なモデルとして包括的にとらえ、偏りのない精神科、すなわち mindless psychiatry あるいは brainless psychiatry に陥らない精神科を目指しています。

研究テーマ、得意領域

  • 臨床精神医学 (うつ病、認知症、統合失調症、GID、思春期、カウンセリング療法など)
  • 遺伝研究、光トポグラフィー検査などの生物学的手法を用いた研究
  • 認知症やうつ病の検査入院


-大阪医科薬科大学 精神神経科は、r-TMS療法を開始します-

r-TMS療法とは反復経頭蓋磁気刺激のことで、「既存の抗うつ薬による十分な薬物療法によっても、期待される治療効果が認められない中等症以上の成人(18歳以上)のうつ病」に適応がある治療法です。変動磁場を用いて脳皮質に渦電流を誘導し、ニューロンを刺激することによって、低侵襲的に大脳皮質や皮質下の活動を修飾することができる技術を利用してうつ病の回復を図ります。令和元年6月に保険収載されたため、われわれは精神神経学会におけるrTMS 適正使用指針作成ワーキンググループによる指針に則り、ニューロネティクス社によるNeurostar機器の導入を行いました。指針によれば、薬物療法に加えた場合、3040%が rTMS 療法に反応しているとされています。

r-TMS
療法をご希望される患者さんは、本学精神神経科の火曜から金曜の初診を予約いただいて受診ください。なお、当院は特定機能病院であり、診療情報提供書(紹介状)を持参しなければ一定の負担をお願いすることになることをご留意ください。初診担当医師の診察を経て、r-TMS専門外来を受診いただきます。それまでに公認心理士による一定の検査を受けていただくこととなります。r-TMS専門外来担当医師による診察を受けて適応があると判断されれば、治療開始となります。治療は健康保険の適応を受けて行われます。

所属教員

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〒569-8686 大阪府高槻市大学町2-7 大阪医科薬科大学 医学部 総合医学講座 神経精神医学教室

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