2019年11月16日(土)第5回高槻市民いきいき健康講座開催

第5回高槻市民いきいき健康講座を開催しました。

「2019年度第4回大阪医科大学市民公開講座と共催」

 2019年11月16日(土)に本学研究ブランディング事業の活動として、高槻市、高槻商工会議所、
サンスター財団との共催で第5回「高槻市民いきいき健康講座」を開催しました。なお、今回は2019
年度大阪医科大学市民公開講座との共催として実施いたしました。開催当日は、素晴らしい秋晴れ
で、お出かけ日よりであったにもかかわらず、来場者数約250名を数え、本会場(看護学部講堂)
がほぼ満席となり、事前に用意しておいた中継会場にも、大阪医科大学の教職員が来場するなど、
とても盛況な健康講座となりました。
 当日は13:30に予定通り開演し、濱田高槻市長、金田高槻商工会議所会頭そして大槻学長による
開会挨拶を行い、今回の特別講演に入りました。
 特別講演の1つ目は、本学附属病院化学療法センターの後藤センター長が「令和時代のがん化学
療法」と題して、最新のがんゲノム医療について講演され、がんゲノム医療元年を迎えたこと、がん
の免疫療法が更に進化、がん医療が技術革新を続けていること、がん医療における化学療法の担う役
割の大きさ、重要性について、実際の治療に基づいた話を交えながら、がん医療の現状を解りやすく
講演していただきました。
 続いての特別講演の2つ目は、静岡がんセンター歯科口腔外科の百合草部長より「がん治療とお
口のケア」と題目で、静岡がんセンターの紹介の後、がんの治療ではいろいろな合併症を伴うことが
多く、その中でも口腔の状況が悪くなると、口腔内細菌叢が悪さをすることがあり、その細菌がきっ
かけで思わぬ病気や食べることが上手く出来ないことから健康を害することもあるので、口腔内を
清潔にする口腔ケアは、がん治療において患者を支える大切な治療行為であることを、解りやすいイ
ラストや動画と聞き取りやすい口調での講演をいただきました。
 どちらの講演も、会場から参加者からの驚きや感心の声が沸き起こったり、たまに楽しい笑い声が
響く中、約2時間の講演があっという間に終わってしまいました。
 そして、今回は大阪医科大学市民公開講座との共催であり、薬剤師・看護師からのお役立ち情報と
して樋口薬剤部主任と菊尾看護部主任それぞれから、がん治療でお口が痛いときの薬の工夫や、看護
部で行う口腔ケアについて講演していただきました。また、講演会終了後はお薬相談と看護相談を行
い、多くの参加者の方よりの相談に応じていただきました。
 講演会の最後は、牧山サンスター財団理事長より「第5回まで開催できたことは、健康意識の高
い高槻市民皆様のおかげであり、できれば次年度に第6回を開催したい、そしてその後も定期的な
開催を続けたい。」との展望と充実した講演の感想を述べられて、閉会の挨拶をいただきました。終
了時には、大きな拍手が起こり、高槻市民の健康意識が更に高まった雰囲気につつまれての閉会とな
りました。
 今回も、事前から本学と高槻商工会議所、サンスターグループ及びサンスター財団様で協力した成
果で、多くの市民の参加をいただくことができ、無事に終えることが出来ました。そして、毎回変わ
らないこの高槻市民の健康意識の高さを実感し、引き続き高槻市民の期待にこたえることができる
ように「健康寿命をのばす“たかつきモデル”」を継続していきたいと思います。
  • 開演前会場様子
  • 濱田市長
  • 金田会頭
  • 大槻学長
  • 後藤先生
  • 百合草先生
  • 樋口薬剤部主任
  • 菊尾看護部主任
  • 牧山理事長
  • お薬相談
  • 看護相談