動物実験

大阪医科薬科大学薬学部では、科学的観点と動物愛護の観点から「大阪医科薬科大学動物実験規程」を定め、それに基づいて動物実験を行っています。動物実験委員会は、動物実験の責任者から提出される実験計画書から使用報告書まで審査し、3R* (Reduction, Replacement, Refinement)の精神に則り、適正に動物実験が実施されるよう指導・助言ならびに提言を行っています。
 
  1. 動物実験実施者に対する教育
    大阪医科薬科大学薬学部では、学部学生の実習として、1年次の生物学実習、3年次の薬理学実習および4年次の薬剤学実習を必修科目とし、その教育に実験動物を使用しています。毎年、生物学実習開始時の実習講義・実技において、また研究室において新規に動物実験に従事する学部学生ならびに大学院生、教職員に対して、それぞれ約1日を使って動物実験に関する教育を行っています。そこでは動物実験の適正な実施に向けて、飼養・保管上の注意、動物愛護及び管理に関する法律および3Rに対する心構えと動物愛護の精神の重要性、ならびに実際の動物実験を実施する上での諸注意について解説と講演を行っています。また、継続実験者に対しても、適切な機会を選んで「動物愛護及び管理に関する法律」の説明と3Rについての考えを実行するように教育しています。
  2. 動物愛護のための倫理教育
    上記の教育訓練とは別に、毎年12月に実験動物慰霊祭を行い、動物の犠牲に対する深い思いやりと感謝を忘れないように、全学を挙げて取り組んでおります。また、その機会に動物愛護のための倫理教育として、動物実験において倫理観を持つことの重要性を教育しています。
 
* 3R( Reduction, Replacement, Refinement)
 動物愛護法においては、「科学上の利用の目的を達することができる範囲において、できる限り動物を供する方法に代わり得るものを利用すること、できる限りその利用に供される動物の数を少なくすること等により」、「その利用に必要な限度において、できる限りその動物に苦痛を与えない方法によって」とされています。 

公表情報

大阪医科薬科大学動物実験規程