近年、薬剤師がチーム医療に積極的に携わることが求められており、薬物療法を受けている患者に対する薬学的管理において、薬剤師が果たすべき役割がますます高まっています。
また、2014年(平成26年)3月には、医政局・医薬食品局連名で、薬剤師が外用剤の「実技指導」を行うことに関する通知がなされました。この「実技指導」の通達は、薬剤師が在宅や医療現場から必要とされる役割を十分に担えるかどうかの試金石でもあると言えます。この「実技指導」といわれる臨床行為は医療行為と区別するために厚労省内で検討されたもので、医師法に抵触するものではありません。またこの行為は褥瘡から端を発し、皮膚面に対する外用にも適用されます。
ここ数年、薬剤師国家試験に毎年出題され、在宅医療の推進とともに褥瘡に関する社会的ニーズも高まっております。医師や看護師とチーム医療連携がとれる分野であり、多岐にわたる原疾患も関係していることから難治性とされ、治らないものと考えられております。そのため適切な局所治療が行われておらず、治せない理由を栄養不良とされています。しかし、栄養改善だけでは褥瘡は改善せず、外用薬による治療が極めて重要になります。厚労省の要請で行った研究事業では薬剤師の視点による薬剤選択・使用が褥瘡の治癒期間を短縮する可能性が高いことが報告されています。チーム医療や在宅医療の普及とともに薬剤が在宅へ入り込むことに躊躇する薬剤師も多いと思いますが、褥瘡はその突破口になります。 褥瘡の状態を観察し、そして外用剤の製剤学的特徴を踏まえて、最適な外用剤を選択し、その適切な使用により治療に介入することは、薬剤師が持つ専門的知識や技能が最大限に活かせる機会であります。今後ますます在宅医療が進み、地域に貢献できる薬剤師が求められていることを考えますと、褥瘡に関する知識と技能は薬剤師には不可欠です。しかし、それらを学べる機会は決して多くありません。そこで、この度、薬剤師として褥瘡治療の最前線でご活躍されている小林記念病院 褥瘡ケアセンター センター長の古田勝経 先生を講師としてお招きし、下記のセミナーを開催することになりました。どうぞ奮ってご参加くださいますようお願い申し上げます。
褥瘡の状態を観察し、外用剤の製剤学的特徴を踏まえて、最適な外用剤を選択し、その適切な使用により治療に介入する。薬剤師の外用剤「実技指導」セミナー
薬剤師が実践できる褥瘡治療実技セミナー =中止します= |
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開催日時: | 2021年8月22日(日)13:00~17:30 =中止します= |
開催場所: | 大阪医科薬科大学薬学部阿武山キャンパス C棟4階実習室、C棟2階C204講義室 |
募集対象: | 薬剤師 |
定 員: | 20名(先着順) |
単 位: | 日本薬剤師研修センター2単位(予定) 大阪府薬剤師会5単位(予定) ※日本薬剤師研修センターからの通達により、2019年7月1日より、日本薬剤師研修センターの受講シールを希望した場合、「氏名・薬剤師免許番号」を日本薬剤師研修センターに報告させていただきます。 ※日本薬剤師研修センター研修受講シールの取扱いについて |
申込方法: |
「薬剤師が実践できる褥瘡治療実技セミナー申込フォーム」からお申し込みください。 |
受 講 料: |
4,000円 |
申込期間: | 定員になり次第終了 |
演題・講師: (敬称略) |
講義 「基礎から学ぶ、褥瘡の病態と薬物療法」 実習 軟膏基剤の特性の確認と軟膏ブレンドの調製 褥瘡の処置(壊死組織除去、ポケット治療 など) 創保護、創のテーピング体験 質疑・応答 愛生館小林記念病院 褥瘡ケアセンター センター長 古田勝経 オレンジ薬局布施北店 長谷川雅子 |
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