小児看護学

竹村 淳子 教授

小児看護学

 小児看護学領域では、院生同士の討論や交流の場を積極的に設け、自ら学ぶ・探求できるようにしています。約2か月に1回開催の小児ゼミは、前期課程・後期課程の院生全員が集まり学びの場にしています。文献研究の初歩からリサーチクエッションの明確化、質的研究の分析ワーク、院生個々人の研究進行の報告などを行い、研究の活性化と促進を図っています。修了した院生や関係する研究者・看護職者が参加することもあり、活気あふれる時間を過ごしています。こうした関係作りは、在学中だけでなく修了後の研究の継続や発展につながっています。

教員の研究課題

    ・在宅重症児の二次障害の治療に関する母親の意思決定に関する研究
    ・二次障害を発症した重症児の母親に対する看護師の意思決定支援
    ・レスパイト入所する在宅重症心身障がい児が他者からのケアを受けるための看護援助
    ・学校卒業後の重症児の居場所に関する研究
    ・小児看護実習における実践と理論を統合する教育方略の検討
    ・学校における医療的ケアを担う看護師の専門性を高める支援プログラム開発
    ・慢性疾患をもつ子どもと家族に対する支援の検討
    ・小児期に1型糖尿病を発症した女性の思春期・青年期におけるセルフマネジメント獲得支援の検討
    ・小児看護学実習における個人目標共有型カンファレンスがもたらす学習効果の検討
     

博士後期課程では、看護学の教育研究者としての基盤をより確かなものにするための看護学教育開発論、また、看護科学のありようの深奥を究めるための看護科学研究論、さらに研究者としての発展を支える研究応用論、英語論文演習等の基盤科目を博士後期課程の専門分野に共通するコア科目として学ぶことができます。

小児・家族看護学分野では、様々な発達段階にいる子どもから高齢者までを個人・家族・集団を対象に実践的課題や研究的課題を、理論的に、研究的に探究し、解決していく能力を養い、博士論文を作成していくことができます。

修了生の研究

1期生 2017年3月
前期課程 赤松志麻(高度実践コース)
思春期初発クローン病患児の退院後に母親が体験した食事療法に 関する困難と対処
    *小児看護専門看護師認定試験に見合格しました。
後期課程
山﨑歩
1型糖尿病をもつ女性の思春期・青年期におけるセルフマネジメントの獲得に関する研究