薬学部長からの挨拶

 大阪薬科大学は大阪医科大学と統合し、新たに「大阪医科薬科大学・薬学部」として歴史的な一歩を歩み始めました。本薬学部の歴史は、1904年に薬のまち・大阪道修町に設立された「大阪道修薬学校」にさかのぼり、その後117年にわたり2万人を超える卒業生を輩出してきました。同窓生は病院・薬局薬剤師を始め、企業における医薬品研究者・学術情報担当者、国家・地方公務員、薬学教育者などとして、さまざまな分野で大いに活躍しています。今回の「大阪医科薬科大学・薬学部」の誕生によって、さらに医学部・看護学部・大学病院と連携した医療系総合大学へと進化しました。
 新薬学部では先進の薬学教育体制を整備し、薬の専門家としての幅広い科学的知識と、チーム医療に必要な高い倫理観、専門的技能を教授します。また、将来的なキャンパス統合も見据えて、薬学生が医学生・看護学生と同じ土壌で医療を学ぶことができ、高度な臨床実習を受けられる教育環境を提供します。「至誠仁術」という崇高な学是のもと、医学・薬学・看護学専門職連携教育(Inter-Professional Education : IPE)を推進し、未来に羽ばたく次世代薬剤師(Future Pharmacist)を育成したいと考えています。
 さらに、医療人マインドを持つ薬学研究者を養成します。「医療薬学」、「薬学臨床」、「生物・予防薬学」、「創薬化学」の領域で世界に通ずる薬学研究を展開し、新たな病態メカニズムの解明や疾患治療法の開発に挑戦します。特に、医学部、大学病院、外部医療機関との研究交流を深め、先進医療に直結したトランスレーショナルリサーチ(基礎医学と臨床医学をつなぐ橋渡し研究)を推進します。
 一方、15年を経過した6年制薬学教育や薬剤師の社会的役割についても、大きな変革が求められています。今後見込まれる薬学教育モデル・コアカリキュラムの再改定や、薬剤師の資質向上に対する社会ニーズにも対応できるよう、必要な教育改革をタイムリーに行い、将来を担う次世代薬剤師の養成に努めます。また、多彩な研修制度を通じて、既に社会でご活躍の薬剤師の皆様や同窓生の皆様にも、幅広い生涯学習の場を提供して行きたいと考えています。是非、「大阪医科薬科大学・薬学部」のドアを叩いてください。お待ちしております。

大阪医科薬科大学 薬学部
学部長 大野行弘