基礎看護学実習

基礎看護学実習は大阪医科薬科大学病院で行います。
基礎看護学実習は1年次の基礎看護学実習Ⅰ、2年次の9月と2月の基礎看護学実習Ⅱから構成されています。

1.基礎看護学実習Ⅰ(1年後期)

基礎看護学実習Ⅰでは、外来における実習と病棟での実習を、週1回半日のペースで10週間に渡って行います。学内で学ぶ講義や演習と臨床での実践とをうまく融合できるようなプログラムを組んでいます。本実習では、看護活動の場や他職種の活動内容を知り、看護の専門性や多職種連携、対象者と全人的なかかわりができるための基礎的能力を培います。

【学生より】

・コロナウィルスが流行している中であったが、すべての実習ができて、うれしく思っている。病院の指導者は忙しいにもかかわらず、丁寧に分かりやすく教えていただき、実習って楽しいなと思いながら終えることができた。さらに看護は楽しいよとおっしゃっていたので、これからも頑張ろうと思えた。
・主に病院内で行われている看護がどんなものか、それぞれの診療科の機能、看護師と他の医療職の関わり、対象者のニードについて学ぶことができた。今まで想像でしか考えることができていなかったが、実際に臨床現場に出て看護師を見学することで、看護というものが明確になった。

2.基礎看護学実習Ⅱ(2年後期)

基礎看護学実習Ⅱでは、入院中の対象者1名を受け持ち、健康課題の解決に向けて看護過程(看護独自の思考と行動を様式化)を活用して実習指導者や教員とともに看護を実践し、看護実践能力の基礎を培います。また、2018年度から、看護技術力の向上をめざし、看護師のシャドーイングを取り入れ、エキスパートによる看護実践の実際や役割を学ぶ機会を積極的に取り入れています。

(学生より)

・9月の実習では看護過程を実際の患者さんに適用させ、受け持ち患者の膨大な量の情報を電子カルテから収集し、患者さんの全体像を把握しました。2月の実習ではそれに加えて患者さんに必要な看護を臨床現場の看護師と共に実施し、学びを深めることができました。
・バイタルサインの測定を初めて患者さんに実施した時は緊張しましたが、実習前に学内でのサポートもあったので、安心して臨むことができました。
・2年生の実習では、これまで学内の講義で学んできた知識の重要性を改めて実感し、臨床現場でしか学ぶことのできない新しい発見や経験を得ることができました。また、9月、2月と2回に分けて実習があることで自分自身の成長や考え方の変化を感じ、今後の目標や目指したい看護について具体的に考える機会になりました。