助産学実習

助産学実習は、妊娠期から産褥期(産後約1か月までを中心)にある女性と胎児・新生児、そして両者を取り巻く家族や社会に対して、科学的根拠に基づく助産診断・技術を統合した助産活動を実践する基礎的能力の獲得をめざします。妊娠期から産褥期までの一連の助産過程と助産活動の実践を通して学ぶ科目です。
具体的には病院やクリニックでは、分娩介助をさせて頂いたお母さまが退院されるまでのサポートを中心にした実習を中心に、助産師外来等のシャドウイング実習も行います。この他に、集団指導としてマザークラスの運営、地域での助産活動されている助産所でのシャドウイング、ハイリスク新生児の看護など多岐にわたる実習を行っています。

学生の声

・受け持たせて頂いた産婦さんから「学生さんがいてくれて本当に心強かったです」という嬉しいお声を頂くこともでき、改めて助産師を目指してよかったなと強く思えた実習でした。
・マザークラスでは、指導を受けながら学生同士で試行錯誤し、妊婦さんにわかりやすく伝える方法を考えるのに苦労しましたが、出産を迎える妊婦さんの不安を軽減できるようにマザークラスを通して知識を伝えていく必要性を学びました。
・助産院にも実習に行くことで、地域で子育てをする母親を地域と連携しながら継続的に支援していく必要があることを実感しました。
・助産師実習を通して、無事にお腹の中で成長し生まれてくるということは本当に奇跡の連続であると実感しました。分娩経過は短時間で急速に変化しやすく、常に起こりうるリスクや分娩経過の予測を行い、緊急時にも迅速に対応できるよう備えておく必要性について学ばせて頂きました。
・助産学実習では、自分の不甲斐なさや助産師として分娩介助をすることの責任の重さを痛感しました。一方で、お母さんと一緒に頑張りながら自分の力で産まれてくる赤ちゃんの力強さや、一日一日成長していくお母さんや赤ちゃんの姿を見て、生命の素晴らしさを実感し、改めて助産師への志を強く持つことができました。
・お産の介助後に母親から「学生さんがいてくれてほんとよかった。ありがとう。」と言っていただけたことが私の中で原動力となりました。実習中は自身の力不足に歯痒い思いもたくさんしました。その中で先生方や同期の支えが心強く、頑張ろうと思える存在でもありました。