母性看護学実習

母性看護学実習では、女性のライフサイクルの中でも特に周産期における母子とその家族の健康状態について理解し、必要な看護を考え実践することを目標としています。
実習は、大阪医科薬科大学病院の産科病棟や産科外来、NICU・GCU(新生児集中治療室・新生児回復室)で2週間行います。産科病棟での実習では、妊娠期・産褥期(出産直後から退院までを中心)にある女性、新生児を受け持たせていただきます。また、外来妊婦健診や両親学級、NICU・GCUなどの見学実習をおこないます。2週間を通して、周産期における女性の心身の変化や親となる過程を支える看護について学んでいきます。

【学生の声】

・母性実習では、妊娠自体は病気ではないため、対象者のできていないことばかりに目を向けずに、今できていることは何か、今ある健康をどうすれば維持、促進できるかについて考えていく視点を学ぶことができた。
・実習中の母子との関わりを通して、母親が一人で育児を抱え込んでしまわないよう、父親やご家族、周囲のサポートが必須になってくると感じた。そのため、新しい家族ができることへの受け止めやサポート状況について妊娠期の段階から確認し、退院後の生活に向けて準備を整えることが大切になると考えた。

・母子の愛着形成は、妊娠や分娩の経過、産後の身体回復状況、新生児の健康状態、社会背景など様々なことが影響していると感じた。そのため、それぞれの母子に合わせて愛着形成が行われるよう支援を行うことの重要性を学んだ。
・実習時に受け持ち妊婦が分娩し、母子共に無事で健康に生まれてきたことが、自分のことのように嬉しく、生命の誕生に立ち会えたことにとても感動した。