小児コース

小児科は周産期から思春期ころまでの時期が対象です。小児の特徴は成長・発達であり、年齢を考慮して、疾患および病態を理解することが重要となります。さらに小児期特有の生理および病態生理を理解したうえで、小児医療の特色と現状を体験します。

学生の声

今回、小児科の実習を通して多くのことを学びましたがその中で1番大切であると感じたことはいかに患者さんと同じ目線で寄り添い信頼を得て『なかま』になるかということです。他の科と異なり小児科は子どもを相手にするので信頼がないと診察や採血などが行えなかったり、滞ったりする場合があります。医療行為に対して怖いという印象ではなく、『一緒に頑張るもの』という印象を築き上げ『なかま』になることが重要とされるこの考え方は小児科ならではだと感じました。

小児科コースの病院実習を介して、これからのあり方を考える貴重な経験をさせていただきました。子供は自分の感情や状態を言葉で表現するのが大人と比較して苦手な場合が多く、子供の仕草や表情などから感情や状態を把握することの大切さを学びました。実際に現場では看護師だけでなく他の医療従事者も子供とコミニュケーションを積極的にとられていました。医学知識だけでなく、患者さんと同じ目線で会話できるコミニュケーション能力も大切なのだと改めて感じました。

小児循環器班では、毎日の回診から心臓カテーテル検査の見学などを通してを様々な先天性心疾患の症例に出会うことが出来ました。循環器班の先生方は、実際に診ることや経験することを大切にされており、回診や検査を積極的に行わせて下さいました。知識が足らなかった箇所は基本から応用まで丁寧に教えて下さり、自分の不足点を再確認できると共に多くのことを学べる機会を設けて頂けました。実習期間は1ヶ月と長いようで短かったですが、とても成長できる環境を用意して頂けました。