循環器コース

循環器コースでは実習、回診、講義、演習を通し、循環器(心血管)系の構造と機能を理解し、各科日常診療の基本となる一般的な循環器疾患の予防、病因、病態、生理、症候、診断と初期対応を中心とした治療を学びます。

学生の声

循環器コースでは、4週間かけて循環器内科、心臓血管外科、小児心臓血管外科で実習しました。臓器別にコースが組まれており、各疾患を内科、外科両方の側面から身につけていくことができました。内科では、心臓カテーテル検査や心エコー検査を実際に学生同士で行い、実践的な実習が出来ました。外科では、手術に入り執刀医の先生の隣で手術を介助させていただき、実際に心臓や大血管を触れさせていただきました。先生方の何としてでも命を救いたいという姿に感銘を受け、将来、自分が医師としてすべきことを深く心に刻みました。患者様から信頼を置いていただける医師となれるよう研鑽を積みたいと思いました。

循環器コースでの実習は、心血管に関して解剖学的な位置や冠動脈支配を机上で二次元としてしか捉えられていなかったことに気づく良い機会となりました。心臓カテーテル検査においてはリアルタイムの冠動脈造影と模型を比較したり、開腹術においては実際の血管走行を視認したりしたことで、三次元的にイメージできるようになり理解を深めることができました。下腸間膜動脈や内腸骨動脈が思いのほか細かったことも印象的でした。
また生命に即かかわる診療科において、その緊張感を肌で感じられたことは身が引き締まる貴重な経験でした。手技を科学する先生方の姿をみて、医学という学問にあらためて魅了されました。ご指導いただきありがとうございました。