金沢 徹文

精神科を志した理由

学生の頃から精神科的な見方に興味があり、心理学の本などをよく読んでいました。ただ、当時は「国境なき医師団」のような活動がしたくて外科医を志しました。しかし外科医としての研修医生活を経て、やはり精神科医になろうと思い直し転科することとなりました。移ってからこれまで仕事に行きたくないと思った日はなく、やはりこれが天職なんだと感じています。

私の仕事紹介

医局長時代には病棟・外来・研究、ならびに同門会との様々な調整などに走り回っていました。教授になって数年が経ち、大学内での役割が格段に増えていて講演会などでもたくさんの人と出会うようになっています。人と新しく知り合い、共に仕事することが大好きな私にはピッタリな役割のようです。ただ、やはり私の仕事は精神科の魅力を多くの方に理解してもらい、ひとりひとりの医局員の成長をマネジメントすることです。そのための環境を提供していくことが業務の中心にあります。

教室の魅力

医局員のみならず研修で回ってきたみんなが言う風通しの良さ、心理的な安全性が保証されている環境だと思っています。私が入局してからそれは変わらない伝統ですし、私の時代になってからそれは強化されていると感じています。大学の医局内だけではなく、同門会全体に流れる雰囲気の良さだと思います。さらに多様性の尊重もあげられるでしょう。臨床業務に邁進したい人、研究を進めたい人、子育てなどワークライフバランスを重視したい人などさまざまな方がこの医局に所属して自ら決めた道を歩いています。それに惹かれて、また志のある方が集っているこの好循環を維持したいですね。

メッセージ

皆さんはどうしてこれまで長い期間に渡って勉強を続けてこられたのでしょう?私自身は「何者かになりたい」と強く思っていました。それは「専門家」になるということなんだと思います。皆さんは医師という専門家となり、さらに精神科に興味があってこのページを読んでいることでしょう。私達は長い歴史を持つ専門家集団で、時代時代に合わせた精神科治療をこの地で展開してきました。「いい人の周りにはいい人が集まる」というのは正しいと思います。一度見学にいらしてください。話すのが大好きな教授が相手してくれますよ!