豐田 勝孝

精神科を志した理由

大阪医大精神科出身の父、父と同学年でいらっしゃる前任の米田博教授との出会いがあり将来は自然と自分も精神科に進むものだと考えていました。10年以上前の学生時代に現在の教授である金沢徹文先生に声をかけて頂き、学生時代から医局での研修会なども参加させて頂き、十分に中の雰囲気もわかっていたので入局に至りました。精神科の魅力としては、治療において患者さんと全面的に関わることであり、その方の人生をより良い方向に変えることができると感じています。外来診療においても患者さんの喜んだ表情や感謝の言葉を頂けることが1番のやりがいであると感じており、日々の忙しい業務を頑張るエネルギーになっています。

私の仕事紹介

2018年に大学病院に戻ってきて今年で早5年目になりました。今年度からは精神科医長の1人として業務を行っています。大学病院では老年精神医学(認知症)、臨床精神神経薬理学(クロザピン)を専門にしており、外来では物忘れの専門外来(火)、一般外来の2診(水)を担当しています。臨床面では多岐に渡り気分障害、神経症圏、発達障害など全般的に診療しています。気がつけば学年もだいぶ上になってきたので、後進の育成を命題にしており、指導医として後輩に専門医を取得してもらうことを目標にしています。他に大学近隣のクリニックでも診療をしており大学病院とは少し異なる層の神経症の患者さんを中心に外来診療をする機会が多くなっています。大学とクリニックの二刀流で年中ほぼ休みなく仕事をしていますが、非常にやりがいを感じています。

教室の魅力

医局内の雰囲気が学年に関係なく非常に仲の良い教室であることは医局員の全員が感じていることかと思います。指導医の先生が多く、教育面においてカンファレンスや発表を重視しているため、教育体制については十分に整っていると自負できます。精神科の一般臨床に加えて、専門分野に特化していることも大学病院の魅力であり、認知症、児童思春期、性別違和など各分野のスペシャリストがいることも魅力の1つでしょう。認知症グループでは血液検査、形態学的な画像検査、核医学検査、神経心理学検査の全てを行うことが出来るため、きめ細かい精査が可能なことが言えるかと思います。また症例に対して指導医からのフィードバックを行い、指導体制を整えています。

メッセージ

レジデント1年目というのは精神科医において非常に重要な1年になります。この1年の教育をしっかり受けているかどうかで、精神科医としての成長が変わってくるといっても過言ではありません。私たちの教室では、皆様の熱意にしっかりとお応えする自信がありますし、それを叶えてくれるスタッフが現在、揃っていることが言えます。金沢教授を中心として年齢的に若くてエネルギーに溢れていることが私たちの教室の特徴です。教室の方針として医局員がしたいことを実現してくれるような環境が整っています。皆様の見学をお待ちしています!