１．本学の教育方針
（1） 建学の精神の理解
医学部全体では、「建学の精神」を学生の30.0%が「かなり理解している」と回答しており、「ある程度は理解している」を加えると91.0％の学生がある程度以上理解している。学年別にみると、理解している学生の割合は同様であるが、5年生で「かなり理解している」と回答した割合がやや高い。
（2）ディプロマポリシー（学位授与の方針）の認知
① 倫理とプロフェッショナリズム：高い倫理性と誇りをもって、自己管理能力とリーダーシップを有し、他者に敬意をもって接することができる。
② 医学・科学的知識：医学における科学的知識について十分に理解し、診療や研究に活用できる。
③ 実践的診療能力：統合された医学・科学的知識、技能に基づいて、高い倫理観を有し、患者に敬意と思いやりをもって、医療行為を実践できる。
④ 自律的探求能力：医師や医学研究者としての能力の向上を目指し、生涯にわたって自ら学習することができる。
⑤ 多職種連携とコミュニケーション：他の医療職の立場や考え方を理解、尊重しながら自分の考えを伝え、チーム医療において良好な人間関係を構築することができる。
⑥ 医療の社会性と国際性：医療の社会性に関する基本的な知識を身につけたうえで、地域の特性を考慮した適切な判断に基づく医療を提供できる。また医学情報発信に 必要な外国語表現力を身につけ、海外の医療者・研究者や患者とコミュニケーションを取ることができる。
医学部のディプロマポリシーの認知について、いずれの項目においても、医学部生全体では85％程度、５年生では９割以上がある程度以上知っていると回答している。
（3）今年度、身についた能力や態度（ディプロマポリシー項目に対する自己評価）
※卒業年次の６年生は６年間を振り返って回答
① 倫理とプロフェッショナリズム：高い倫理性と誇りをもって、自己管理能力とリーダーシップを有し、他者に敬意をもって接することができる。
② 医学・科学的知識：医学における科学的知識について十分に理解し、診療や研究に活用できる。
③ 実践的診療能力：統合された医学・科学的知識、技能に基づいて、高い倫理観を有し、患者に敬意と思いやりをもって、医療行為を実践できる。
④ 自律的探求能力：医師や医学研究者としての能力の向上を目指し、生涯にわたって自ら学習することができる。
⑤ 多職種連携とコミュニケーション：他の医療職の立場や考え方を理解、尊重しながら自分の考えを伝え、チーム医療において良好な人間関係を構築することができる。
⑥ 医療の社会性と国際性：医療の社会性に関する基本的な知識を身につけたうえで、地域の特性を考慮した適切な判断に基づく医療を提供できる。また医学情報発信に 必要な外国語表現力を身につけ、海外の医療者・研究者や患者とコミュニケーションを取ることができる。
ディプロマポリシーとして掲げられている項目に関する達成度の自己評価について、医学部生全体では「かなり身についた」または「ある程度身についた」とする回答が、どの項目においても75～80％程度となっており、5～６年生では85％前後である。
２．今年度の授業を振り返って
（1）授業への積極的な参加
医学部生全体では、約9割がどちらかといえば積極的に参加したと回答している。とくに臨床実習がある5年生で積極的に参加した学生の割合が高い。
（2）アクティブラーニングの状況
① ディスカッション、ディベート（議論・討論）
② グループワーク（小グループや班別授業）
③ プレゼンテーション（個人またはグループでの発表）
④ 実習、フィールドワーク（実習・臨床実習などの授業や学外に出向く授業など）
⑤ 予習・復習を行うことを前提とする授業が行われる
⑥ 定期的に小テストやレポートが課される
⑦ レポート等提出物の添削と返却が行われる（教員からのフィードバックがある授業）
医学部生全体では、アクティブラーニングのどの項⽬においても3割前後の学生が「よくあった」と回答し、「時々あった」と合わせると9割程度の学生が経験したと回答している。学年でみると、5年生では、どの項目においても「よくあった」の割合がもっとも高い。
（3）授業カリキュラムの満足度
医学部生全体では、34.1％が「とても満足した」と回答し、「どちらかと言えば満足した」とする回答と合わせると91.2％が満足している。学年別でみると「とても満足した」の割合は5年生がもっとも高く52.1％である。
（4）現在あるいは将来役立ちそうな授業
医学部生全体では、52.9％の学生が「よくあった」と回答し、「時々あった」とする回答と合わせると95.8％が授業を役立つものだったと評価している。学年でみると、「よくあった」とする回答は5年生がもっとも高い。
（5）授業全般への評価
① 授業全般でよかったと評価できるところ
② 授業全般で欠けていたと思うところ
授業全般で「よかった」と評価できることについて医学部生全体でみると、「充実した授業内容」31.7％、「わかりやすい説明」19.7％、「適切な授業レベル」14.3％、「教える側の意欲」13.5%の順で高く、「なし」と答えた割合は6.3％である。一方、「欠けていた」と思われることについては、「よく考えられた授業計画」の割合がもっとも高く21.1％、次いで「なし」18.2％、「わかりやすい教材」18.1％「わかりやすい説明」17.1％の順である。
3．教員との面談
（1）面談の利用
（2）面談に対する評価
医学部生全体で担任・メンター⾯談をしたのは、55.3％である。面談の利用者全体の満⾜度をみると、「とても役に立った」は33.2％であり、「どちらかといえば役に立った」をあわせると85.3%である。
4．UNIVERSAL PASSPORT (UNIPA) の利用
（1）今年度の利用状況
（2）UNIPAの利用目的
（3）UNIPA「マイステップ」の利用状況
UNIPAを週1回以上利⽤する学⽣は、医学部生全体で92.4%である。学年別でみると、1～4年生では「ほぼ毎日利用する」学生が7~8割程度、「週２、3回利用する」と「週1回利用する」を合わせるとほぼ全員が利用している。
利用目的についてみると、割合の高い順に「授業の教材や課題のため」65.8％、「日々のスケジュール確認」44.1％、「お知らせ機能確認」23.8％である。
UNIPA「マイステップ」利用状況については、医学部全体で「よく利用する」または「ときどき利用する」学生が46.9％である。
5．授業外学習
（1）予習・復習時間
① 平均的な１日あたりの予習時間
② 平均的な1日あたりの復習時間
授業外学習については、予習、復習とも、学年が高い方が1⽇あたりの勉強に費やす時間の割合が高い。学年別にみると1〜2年⽣で予習時間1時間未満が5割以上、1～3年生で復習時間1時間未満が3割程度いる。
（2）授業以外の学習方法
授業以外の学習方法は、高い順に「授業用教材（プリント・シラバス）を中心としている」50.4％、「視聴覚教材（ビデオ、DVD）を利用している」28.8％、「教科書、参考書を中心としている」27.6％である。
（3）授業以外で学習する相手の有無
医学部生全体では、授業以外で学習するときに「一人のときがほとんど」と回答した学生が40.4％であり、「どちらかと言えば一人のときが多い」を合わせると71.1％である。学年別でみると、友人と一緒に学習すると回答した割合が高いのは1年生で約4割である。
6．入学以降の総合的な学修成果（結果）満足度
医学部生全体では、「大変満足している」が28.7%、「満足している」と合わせると80.7％が満足していると回答している。学年別でみると6年生がもっとも高く83.8％である。