学修実態

1.本学の教育方針

(1) 建学の精神の理解

看護学部全体では、「建学の精神」を学生の10.9%が「かなり理解している」と回答しており、「ある程度は理解している」を加えると76.2%の学生がある程度以上理解している。学年別でみると、理解している学生の割合は同様であるが、4年生で「かなり理解している」と回答した割合がやや低い。

(2)ディプロマポリシー(学位授与の方針)の認知

① 生命の尊厳を守り、人権を尊重し、多様な文化を持つ人々の生き方や価値観を尊重した行動をとることができる。

② グローバルな視点から看護に関する課題を探究し、新しい知識や技術の創造に取り組むことができる。

③ 看護学に関する基本的な専門的知識と技術を身につけ、個別の健康課題に対し、ライフステージや健康状態等を考慮した看護を実践することができる。

④ 地域社会における健康課題を把握し、多職種と連携し協働する必要性と方法を理解して、多様な課題の解決に取り組むことができる。

⑤ 自らのキャリア形成をみすえて、向上心をもって自己研鑽し続けることができる。

看護学部のディプロマポリシーの認知については、看護学部性全体で約8割が各項目をある程度以上知っていると回答している。ただし「グローバルな視点から看護に関する課題を探究し、新しい知識や技術の創造に取り組むことができる。」に関しては、看護学部生全体である程度以上知っている学生が67.2%である。

(3)今年度、身についた能力や態度(ディプロマポリシー項目に対する自己評価)

*卒業年次の4年生は4年間を振り返って回答

① 生命の尊厳を守り、人権を尊重し、多様な文化を持つ人々の生き方や価値観を尊重した行動をとることができる。

② グローバルな視点から看護に関する課題を探究し、新しい知識や技術の創造に取り組むことができる。

③ 看護学に関する基本的な専門的知識と技術を身につけ、個別の健康課題に対し、ライフステージや健康状態等を考慮した看護を実践することができる。

④ 地域社会における健康課題を把握し、多職種と連携し協働する必要性と方法を理解して、多様な課題の解決に取り組むことができる。

⑤ 自らのキャリア形成をみすえて、向上心をもって自己研鑽し続けることができる。

ディプロマポリシーとして掲げられている項目に関する達成度の自己評価では、看護学部生全体で「かなり身についた」または「ある程度身についた」とする回答が各項目においても7~8割程度であるが、「グローバルな視点での課題の探求と新しい知識や技術の創造」については55.3%である。学年別にみると、3~4年生で到達度の自己評価が高い。

2. 今年度の授業を振り返って

(1)授業への積極的な参加

看護学部生全体では、92.5%がどちらかと言えば積極的に参加したと回答している。1年生と3年生で「とても積極的に参加した」学生の割合がやや高い。

(2)アクティブラーニングの状況

① ディスカッション、ディベート(議論・討論)

② グループワーク(小グループや班別授業)

③ プレゼンテーション(個人またはグループでの発表)

④ 実習、フィールドワーク(実習・臨床実習などの授業や学外に出向く授業など)

⑤ 予習・復習を行うことを前提とする授業が行われる

⑥ 定期的に小テストやレポートが課される

⑦ レポート等提出物の添削と返却が行われる(教員からのフィードバックがある授業)

看護学部生全体では、どの項目でも約8~9割が「よくあった」または「時々あった」と回答している。学年別にみると「ディスカッション、ディベート(議論・討論)」、「グループワーク(小グループや班別授業)」、「プレゼンテーション(個人またはグループでの発表)」、「実習、フィールドワーク(実習・臨床実習などの授業や学外に出向く授業など)」の項目では、1年生と3年生で「よくあった」の回答の割合が高く、2年生でやや低い。

(3)授業カリキュラムの満足度

看護学部生全体では、18.1%が「とても満足した」と回答し、「どちらかと言えば満足した」とする回答と合わせると92.2%が満足している。

(4)現在あるいは将来役立ちそうな授業

看護学部生全体では、44.7%が「よくあった」と回答し、「時々あった」とする回答と合わせると95.6%が授業を役立つものだったと評価している。

(5)授業全般への評価

① 授業全般でよかったと評価できること

② 授業全般で欠けていたと思うこと

授業全般で「よかった」と評価できることについて看護学部生全体でみると、「充実した授業内容」34.8%、「わかりやすい説明」20.5%、「適切な授業レベル」・「教える側の意欲」10.9%の順で高く、「なし」と回答した割合は10.6%である。
一方、「欠けていた」と思われることについては、「なし」と回答した割合がもっとも高く36.2%、「わかりやすい説明」24.2%、「よく考えられた授業計画」12.6%の順である。

3.教員との面談

(1)面談の利用

(2)面談に対する評価

看護学部生全体でチューター教員との⾯談をしたのは75.4%である。面談を利用した学生における満⾜度をみると、看護学部生全体では「とても役に立った」とする回答が25.3%であり、「どちらかと言えば役に立った」とする回答と合わせると79.6%が満足している。学年別では4年生で「とても役に立った」の割合が高い。

4.UNIVERSAL PASSPORT (UNIPA) の利用

(1)今年度の利用状況

(2)UNIPAの利用目的

(3)UNIPA「マイステップ」の利用状況

UNIPAを週1回以上利⽤する学⽣は、看護学部全体で93.2%である。学年別でみると、1年生と2年生では「ほぼ毎日利用する」学生が6~7割、「週2、3回利用する」と「週1回以上利用する」を合わせるとほぼ全員が利用している。
利用目的についてみると、割合の高い順に「授業の教材や課題のため」63.5%、「お知らせ機能確認」45.1%、「日々のスケジュール確認」38.2%である。
UNIPA「マイステップ」(ポートフォリオ)利用状況については、看護学部生全体で「よく利用する」または「ときどき利用する」が44.3%である。

5.授業外学習

(1)予習・復習時間

① 平均的な1日あたりの予習時間

② 平均的な1日あたりの復習時間

授業外学習について、予習、復習とも3年生がもっとも1⽇あたりの勉強に費やす時間の割合が高い。学年別にみると、予習時間、復習時間ともに「1時間未満」の割合は1年生で約6割とやや高く、2時間以上の割合は3年生で約4割と高い。

(2)授業以外の学習方法

授業以外の学習方法は、高い順に「授業用教材(プリント・シラバス)を中心としている」74.4%、「教科書、参考書を中心としている」44.7%、「自分のノートを中心としている」25.9%である。

(3)授業以外で学習する相手の有無

看護学部生全体では、授業以外で学習するときに「一人のときがほとんど」が64.2%であり、「どちらかと言えば一人のときが多い」をあわせると90.5%である。

6.入学以降の総合的な学修成果(結果)満足度

看護学部生全体では、「大変満足している」が12.3%、「満足している」と合わせると76.8%の学生が満足していると回答している。学年別でみると4年生がもっとも高く85.5%である。