学修実態

1.本学の教育方針

(1) 建学の精神の理解

医学部全体では、「建学の精神」を学生の26.6%が「かなり理解している」と回答しており、「ある程度は理解している」を加えると91.7%の学生がある程度以上理解している。学年別にみると、理解している学生の割合は同様であるが、2年生と5年生で「かなり理解している」と回答した割合がやや高い。

(2)ディプロマポリシー(学位授与の方針)の認知

① 倫理とプロフェッショナリズム:高い倫理性と誇りをもって、自己管理能力とリーダーシップを有し、他者に敬意をもって接することができる。

② 医学・科学的知識:医学における科学的知識について十分に理解し、診療や研究に活用できる。

③ 実践的診療能力:統合された医学・科学的知識、技能に基づいて、高い倫理観を有し、患者に敬意と思いやりをもって、医療行為を実践できる。

④ 自律的探求能力:医師や医学研究者としての能力の向上を目指し、生涯にわたって自ら学習することができる。

⑤ 多職種連携とコミュニケーション:他の医療職の立場や考え方を理解、尊重しながら自分の考えを伝え、チーム医療において良好な人間関係を構築することができる。

⑥ 医療の社会性と国際性:医療の社会性に関する基本的な知識を身につけたうえで、地域の特性を考慮した適切な判断に基づく医療を提供できる。また医学情報発信に 必要な外国語表現力を身につけ、海外の医療者・研究者や患者とコミュニケーションを取ることができる。

医学部のディプロマポリシーの認知については、いずれの項目においても、3年生まででは8割前後、4年生以降では9割程度が、ある程度以上知っていると回答している。

(3)今年度、身についた能力や態度(ディプロマポリシー項目に対する自己評価)

※卒業年次の6年生は6年間を振り返って回答

① 倫理とプロフェッショナリズム:高い倫理性と誇りをもって、自己管理能力とリーダーシップを有し、他者に敬意をもって接することができる。

② 医学・科学的知識:医学における科学的知識について十分に理解し、診療や研究に活用できる。

③ 実践的診療能力:統合された医学・科学的知識、技能に基づいて、高い倫理観を有し、患者に敬意と思いやりをもって、医療行為を実践できる。

④ 自律的探求能力:医師や医学研究者としての能力の向上を目指し、生涯にわたって自ら学習することができる。

⑤ 多職種連携とコミュニケーション:他の医療職の立場や考え方を理解、尊重しながら自分の考えを伝え、チーム医療において良好な人間関係を構築することができる。

⑥ 医療の社会性と国際性:医療の社会性に関する基本的な知識を身につけたうえで、地域の特性を考慮した適切な判断に基づく医療を提供できる。また医学情報発信に 必要な外国語表現力を身につけ、海外の医療者・研究者や患者とコミュニケーションを取ることができる。

ディプロマポリシーとして掲げられている項目に関する達成度の自己評価について、医学部生全体では「かなり身についた」または「ある程度身についた」とする回答が、どの項目においても8割程度となっており、5~6年生では9割程度である。

2.今年度の授業を振り返って

(1)授業への積極的な参加

医学部生全体では、約9割がどちらかといえば積極的に参加したと回答している。とくに臨床実習がある5年生で積極的に参加した学生の割合が高い。

(2)アクティブラーニングの状況

① ディスカッション、ディベート(議論・討論)

② グループワーク(小グループや班別授業)

③ プレゼンテーション(個人またはグループでの発表)

④ 実習、フィールドワーク(実習・臨床実習などの授業や学外に出向く授業など)

⑤ 予習・復習を行うことを前提とする授業が行われる

⑥ 定期的に小テストやレポートが課される

⑦ レポート等提出物の添削と返却が行われる(教員からのフィードバックがある授業)

医学部生全体では、アクティブラーニングのどの項⽬においても約3割の学生が「よくあった」と回答し、「時々あった」と合わせると9割前後の学生が経験したと回答している。学年でみると、5年生では、どの項目においても「よくあった」の割合が高い。

(3)授業カリキュラムの満足度

医学部生全体では、33.0%が「とても満足した」と回答し、「どちらかと言えば満足した」とする回答と合わせると92.2%が満足している。学年別でみると「とても満足した」の割合は5年生がもっとも高く48.0%である。

(4)現在あるいは将来役立ちそうな授業

医学部生全体では、50.5%の学生が「よくあった」と回答し、「時々あった」とする回答と合わせると96.4%が授業を役立つものだったと評価している。学年でみると、「よくあった」とする回答は5年生がもっとも高い。

(5)授業全般への評価

①  授業全般でよかったと評価できるところ

② 授業全般で欠けていたと思うところ

授業全般で「よかった」と評価できることについて医学部生全体でみると、「充実した授業内容」30.3%、「わかりやすい説明」24.0%、「適切な授業レベル」13.3%、「教える側の意欲」12.6%の順で高く、「なし」と答えた割合は4.4%である。一方、「欠けていた」と思われることについては、「よく考えられた授業計画」の割合がもっとも高く21.1%、次いで「なし」17.9%、「わかりやすい説明」17.7%の順である。

3.教員との面談

(1)面談の利用

(2)面談に対する評価

医学部生全体で担任・メンター⾯談をしたのは、56.3%である。面談の利用者全体の満⾜度をみると、「とても役に立った」は33.5%であり、「どちらかといえば役に立った」をあわせると82.1%である。

4.UNIVERSAL PASSPORT (UNIPA) の利用

(1)今年度の利用状況

(2)UNIPAの利用目的

(3)UNIPA「マイステップ」の利用状況

UNIPAを週1回以上利⽤する学⽣は、医学部生全体で94.6%である。学年別でみると、1~3年生では「ほぼ毎日利用する」学生が7~8割、「週2、3回利用する」と「週1回以上利用する」を合わせるとほぼ全員が利用している。
利用目的についてみると、割合の高い順に「授業の教材や課題のため」63.8%、「日々のスケジュール確認」51.0%、「お知らせ機能確認」27.2%である。
UNIPA「マイステップ」の利用状況については、医学部全体で「よく利用する」または「ときどき利用する」学生が52.3%である。

5.授業外学習

(1)予習・復習時間

① 平均的な1日あたりの予習時間

② 平均的な1日あたりの復習時間

授業外学習については、予習、復習とも、学年が高い方が1⽇あたりの勉強に費やす時間の割合が高い。学年別にみると1〜3年⽣で予習時間1時間未満が5割~6割程度、1~2年生で復習時間1時間未満が3割程度いる。

(2)授業以外の学習方法

授業以外の学習方法は、高い順に「授業用教材(プリント・シラバス)を中心としている」45.6%、「視聴覚教材(ビデオ、DVD)を利用している」30.1%、「自分のノートを中心としている」29.1%である。

(3)授業以外で学習する相手の有無

医学部生全体では、授業以外で学習するときに「一人のときがほとんど」と回答した学生が36.6%であり、「どちらかと言えば一人のときが多い」を合わせると65.0%である。学年別でみると、友人と一緒に学習すると回答した割合が高いのは1年生と6年生で約5割である。

6.入学以降の総合的な学修成果(結果)満足度

医学部生全体では、「大変満足している」が29.6%、「満足している」と合わせると81.6%が満足していると回答している。学年別でみると6年生がもっとも高く92.5%である。