医療コミュニケーションの深化と進化を目指したプログラム開発

庄司 雅紀
SHOJI MASAKI

薬学部 社会薬学・薬局管理学研究室
カテゴリー:その他

研究開発段階

 

研究のポイント

  • 医療コミュニケーションのあり方に関する研究
  • 令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されることに伴い、知的能力障害患者に対する医療情報提供のあり方に関する研究
  • 薬局に勤務する薬剤師と栄養士に対する教育プログラム開発

研究の背景と概要

① 知的能力障害患者(intellectual disabilities: ID)に対する合理的配慮に基づく医療情報提供に関する研究    
IDを伴う患者は知的・適応機能の欠陥を含む障害を来すため、医療従事者は当該患者とのコミュニケーションにおいて、「わかりやすさ」への意識及び相手の理解への配慮、いわゆる“合理的配慮”が求められる。しかし、医療の領域において、合理的配慮に関する研究の進展は限定的である。我々は、ID患者に対する合理的配慮に基づく医療情報提供のあり方に関する研究を行っている。

② 薬局における薬剤師と栄養士の協働による糖尿病の患者報告アウトカム改善に関する研究
健康サポート機能のさらなる充実を目指し、管理栄養士を薬局に常駐させる例が散見されるようになっている。こうした店舗では、管理栄養士を調剤事務と兼業するかたちで雇用し、調剤事務の合間に患者の食事支援を行うことを期待しています。更に、患者の食事療法へのアクセスを簡便にさせるほか、低血糖等の回避にも好影響を与えうる等、臨床的に豊かな可能性をもつ。しかし薬局管理栄養士らは、平時は調剤事務業務を兼任している場合が多く、教育インフラが十分に整っていないことが多いため、十分に専門性を発揮できていない可能性が指摘されてきた。我々は、薬局に勤務する薬剤師と栄養士に対するオンライン教育プログラムの開発を行っている。

産学連携の可能性

新たな面談技術の効果検証には、医療現場との連携が不可欠であり、薬局等の医療機関との共同研究を実施している。
また、効果が実証された教育研修プログラムを企業の研修用としてもご検討頂けると幸いである。

関連論文・知財

A pilot study of Pharmacist-Dietician Collaborative support and Advice (PDCA) for patients with type 2 diabetes in community pharmacy: A single-arm, pre-post study. Shoji M, Sakane N, Ito N, et al. Pharm. Pract 20(2), 01-10, 2022