教育・臨床用次世代術前シミュレーション“スケスケ望遠鏡”の開発

塗 隆志
NURI TAKASHI


医学部 形成外科学教室

カテゴリー:医療機器

研究開発段階

 

研究のポイント

  • ドラえもんの道具の一つにスケスケ望遠鏡(ピントが合っている距離より手前にある遮蔽物が透けて見える)というものがある。3D画像構築などの技術を組み合わせ、医療教育・臨床現場で使用可能なスケスケ望遠鏡を作成する

研究の背景と概要

術前シミュレーションやCTやその他の画像検査所見を術者に投影する方法として、現在最も先進的な方法は拡張現実(AR: Augmented Reality)である。我々の教室ではこれまでARの技術を臨床に応用し、数々の学術的報告を行ってきた(文献)。一方でARの臨床応用には下記の問題がある。①ARデバイスを装着しているまたはデバイスの画面を覗いている者だけが、拡張現実を確認できる。②デバイスの移動による拡張現実画像のスリッピング(デバイスの位置認識が正確でないため、デバイスを動かすとそれに合わせてAR画像が動いてしまう現象)、③体表のデータを投影するには適しているが、深度のある画像投影には向いていない(3D画像には通常被写界深度がないため、2次元の画像を張り付けているに過ぎないため)。
これらの問題を解決するために必要な技術やデバイスについて、我々は検討を始めている。

産学連携の可能性

現在の術前シミュレーションの様々な課題を一気に解決する、次世代術前シミュレーションを一緒に開発していただける企業・研究者を求めている。

関連論文・知財

1. Application of augmented reality (AR) technology to locate the cutaneous perforator of anterolateral thigh perforator flap. Nuri T, Mitsuno D, Iwanaga H, Otsuki Y, Ueda K. A case report Microsurgery 42(1), 76-79, 2022
2. Augmented Reality Technology for the Positioning of the Auricle in the Treatment of Microtia. Nuri T, Mitsuno D, Otsuki Y, Ueda K. Plast Reconstr Surg Glob Open 8(2), e2626, 2020
3. Intraoperative Evaluation of Body Surface Improvement by an A ugmented Reality System That a Clinician Can Modify. Mitsuno D, Ueda K, Itamiya T, Nuri T, Otsuki Y. Plast Reconstr Surg Glob Open 5(8), e1432, 2017