小谷 卓矢KOTANI TAKUYA
医学部 内科学Ⅳ教室
カテゴリー:医薬品
研究開発段階
研究のポイント
- 膠原病のモデルマウスを用いて新規治療薬候補の開発研究を継続して行っている
- 関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、ブレオマイシン誘発線維症マウスの薬効評価が可能である
- マクロファージの分極を評価するin vitro実験系を確立している
研究の背景と概要
膠原病は多臓器が障害される全身性の自己免疫疾患である。治療として、ステロイドや免疫抑制剤が投与されるが、未だに治療抵抗例も多く、生命予後に関わる難治性の疾患である。また、免疫抑制療法が長期間にわたり行われるため、感染症や薬剤起因性の臓器障害などの副作用が問題となっている。難治性の膠原病に対して、効果と安全性の観点から、より優れた治療薬を開発することが求められている。
当科では、代表的な膠原病のモデルマウスを用いた新規治療薬候補の開発研究を継続して行っている。強皮症 / 間質性肺疾患マウス(ブレオマイシン誘発)、全身性エリテマトーデスマウス(NZB/W F1)、関節リウマチマウス(SKG)に関してはin vivoの評価系が確立している。これまで、抗炎症/抗線維化作用を有する間葉系幹細胞等で成果・実績を有している。免疫調節作用や抗線維化作用を有する新規の治療薬候補を募集している。
産学連携の可能性
動脈硬化を呈する遺伝的形質を有する関節リウマチマウス、肺野にびまん性に病変を呈する間質性肺疾患マウス等、よりヒトに近い病態の評価系を確立している。創薬に繋がる可能性のある新規化合物をお持ちの企業・研究者との共同研究を募集している。
関連論文・知財
1. Adipose-derived stem/stromal cells with heparin-enhanced anti-inflammatory and antifibrotic effects mitigate induced pulmonary fibrosis in mice. Saito T, Kotani T, et al. Biochem Biophys Res Commun 629, 135-141, 2022
2. Therapeutic effects of adipose-derived mesenchymal stem/stromal cells with enhanced migration ability and hepatocyte growth factor secretion by low-molecular-weight heparin treatment in bleomycin-induced mouse models of systemic sclerosis. Suzuka T, Kotani T, et al. Arthritis Res Ther 24, 228, 2022
3. Low-Molecular-Weight Heparin Enhanced Therapeutic Effects of Human Adipose-Derived Stem Cell Administration in a Mouse Model of Lupus Nephritis. Matsuda S, Kotani T, et al. Front Immunol 13; 12, 792739, 2022