山田 剛司YAMADA TAKESHI
薬学部 薬学教育推進センター
カテゴリー:医薬品
研究開発段階
研究のポイント
- 海洋生物由来真菌の産生する強い生理活性を有する新たな機能性分子の探索
- 治療薬候補化合物を選出するための化合物ライブラリーの拡充
- 微生物コミュニケーションを利用した実践的な天然物探索法の確立
研究の背景と概要
自然界には人知を超えた特異な化学構造をもつ化合物が存在し、思いがけない新しい生理活性が発見されてきた。テトロドトキシン等これまで発見されてきた海洋生物由来の生理活性物質の一部は、海洋生物体内の細菌により生産されることが報告されている。この事実は、他の海洋菌類も海洋動植物から得られるような生理活性物質を代謝する可能性を示唆している。
このような背景から、5-FUを超えるがん化学療法剤のシーズを探索する目的で、種々の海洋生物より分離した菌類の代謝物について分離・精製を行い、培養がん細胞に対する増殖阻害活性を有する化合物を単離してきた。また、保有菌を用いてシステマチックな複合培養系も確立しており、既存の医薬品にはない新規骨格や生理活性を示す新規性の高い化合物の発見を目指している。
産学連携の可能性
これまで数多くの新規天然生理活性物質を発見し、その一部は大阪大学薬学研究科附属化合物ライブラリーに提供している。これらの新規骨格を持つ化合物群がリード化合物として活用されれば、新しい創薬への道が期待できる。
関連論文・知財
1. New Diterpenes with a Fused 6-5-6-6 Ring System Isolated from the Marine Sponge-Derived Fungus Trichoderma harzianum. T. Yamada, A. Fujii, T. Kikuchi. Mar Drugs 17, 480/1‒10, 2019
2. Halosmysin A, a novel 14- membered macrodiolide isolated from the marine- algae- derived fungus Halosphaeriaceae sp. T. Yamada, H. Kogure, M. Kataoka, T. Kikuchi, T. Hirano. Mar Drugs 18, 320/1‒9, 2020
3. Isolation and structure elucidation of new cytotoxic macrolides halosmysins B and C from the ungus Halosphaeriaceae sp. associated with a marine alga. T. Yamada, K. Yoshida, T. Kikuchi, T. Hitano. Mar Drugs 20, 226, 2022
[特許] 第7334927号
[特許] 第7334927号

