医学部口腔外科学教室の大学院生、古森亜理先生が,2023年5月12日から13日に岡山コンベンションセンターで開催された第77回日本口腔科学会学術集会で、「胃癌切除術による口腔内および胃内細菌叢の変化に関するメタゲノム解析」について発表し、優秀ポスター賞を受賞致しました。
今回の発表は次世代シークエンサーを用いた 16SrRNA メタゲノム解析によって、胃癌切除術前後の口腔内細菌叢と胃内細菌叢の特徴を評価したもので、胃癌切除術によって口腔内細菌叢が変化し、さらに胃内細菌叢と関連することを明らかにしました。これは,胃癌手術を受ける患者の術前および術後の口腔細菌叢に着目した口腔管理の重要性を示唆しています。
今回の受賞は、本学の一般・消化器外科学教室、トランスレーショナルリサーチ部門、微生物学・感染制御学教室との共同研究の成果であり、今後の細菌叢研究の発展に繋がるものです。引き続き全身疾患と口腔細菌叢との関係について研究の展開が期待されます。