北埜 学KITANO MANABU
医学部 麻酔科学教室
カテゴリー:医薬品
研究開発段階
技術概要
パーキンソン病(PD)では、運動症状だけでなく、多くの患者が痛みに悩まされています。しかし、PDに伴う痛みの発症機序には未解明な点が多く、確立された治療法はありません。我々の研究室は、これまで神経障害性疼痛やがん性疼痛におけるアロディニアの分子機序を研究してきました。その知見を生かし、PD関連痛の発症機序の解明と、新たな治療薬の開発に取り組んでいます。PD関連痛の解明と新規治療薬の開発により、PD患者のQOLの向上につながることが期待できます。
パーキンソン病をは痛みを伴う神経疾患である

68~85%のPD患者が痛みを経験している
痛みは、生活の質を損なう主要な非運動症状の一つである
(Poewe, et al. Nat Rev Dis Primers 3:17013, 2017.)
治療法の問題点
- 有効な治療薬がない → 非ドパミン作動性経路の可能性がある
- 既存の鎮痛薬ではめまい、傾眠などの副作用がある
現在の治療薬では、痛みの緩和が得られない場合や、運動機能に悪影響を及ぼす場合がある
→ 新規治療薬の開発が急務
神経ペプチド Nociceptin/Orphanin FQ(N/OFQ)の作用
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Ito S, et al. Prog Brain Res. 129, 205-218, 2000. -

Okuda-AshitakaE, et al.Mol Brain Res. 43: 96-104, 1996.
●N/OFQは運動や痛みなど様々な生体機能を制御している
●N/OFQは生体内物質であり、副作用が少ない
N/OFQとその受容体の制御がPD関連痛の新規治療薬となりうる
→ 現在、ペプチドXとして鎮痛効果の検証が行われている
特許
- 関連特許出願中