母親の職業の種類によって死産リスクに違いがあることが明らかに~国の全数調査データから~

研究

大阪医科薬科大学 医学部 社会・行動科学教室の鈴木有佳助教と本庄かおり教授は、東北学院大学 教養学部 人間科学科の仙田幸子教授との共同研究により、死産リスクの高い職業が存在することを明らかにしました。


この研究成果は、日本公衆衛生雑誌第68 巻第10 号において公開されました。

本研究は、国の全数調査データ(約530 万人)を用いて母親の職業の種類と出産時ならびに出生後の児の死亡との関連について明らかにした日本で初めての疫学研究です。しかし、説明変数として用いた出産時の母親の職種は、妊娠中の職業とは一致しない可能性があります。妊娠の経過が出産時の母親の職業を左右した可能性を否定できないことには留意が必要です。
本研究により、死産リスクの高い職業が存在することを明らかにしました。本研究の知見を踏まえて、母親の職業と妊娠・出産や児の健康についての研究が今後進展することを期待します。

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