当教室について

教授 勝間田よりご挨拶

教授勝間田よりご挨拶大阪医科大学外科学講座胸部外科学教室は、1954年10月の旧胸部外科学教室の開設来、本学の胸部疾患に対する外科治療を専門とする部門として、特化、発展してまいりました。

第二次大戦後初期の、亡国病とまで言われた肺結核の外科治療にその活動の起源を置き、1955年に狭心症に対する心膜癒着術を行った時点で当時の最新学問としての心臓外科を導入、設置いたしました。

以後、本邦の心臓血管外科、呼吸器外科の草分けとして、現在に至っております。心臓血管外科は、開設以来の厖大な手術例の蓄積から、この比較的新しい医療分野の古典的側面と今なお発展中の治療体系の最新の知見を抽出し、"病める患者さんを常に最高の技術をもって手当すること"を旨に、実績を積んでまいりました。

心臓と血管は、血液を送り出し運搬するという単純な機能を担った臓器であり、病気の成り立ちは複雑であっても、その外科治療は、病んだ心臓や血管の形態を正すという一点に集約されます。その意味では、心臓血管外科の手術は、理解しやすい機械工学的な性格の技術ということができます。

最近では、心臓の拍動を止めずに手術を行う技術や、心臓移植に代わる心臓の機能改善手術の登場、従来は救命率の低かった大規模な手術を通常の心臓手術並みの安全性で施行することが可能となるなど、我々の技術革新は日進月歩であります。

その手段は幾百にも及びますが、それらを個々の患者さんに合わせて組み合わせ、その患者さんにとって、その時点での最高の手術計画を実践することができる心臓血管外科医を育成し、社会に輩出してまいりました。呼吸器外科では、いまや日本人の死亡原因の最多となった悪性腫瘍、中でも男性では最も多い肺癌に対する様々な手術治療と抗がん剤などの併用による集学的治療など、予後改善を目的とした腫瘍外科を中心に果敢に診療活動を行ってまいりました。呼吸器疾患における外科技術も格段と進歩し、患者さんの予後改善のみならず、手術後の生活の質も向上させるべく、鏡視下手術を導入し、従来の所謂"肺の大手術"を、より短い回復期間で達成できる時代になりました。

これらの技術革新を、安全という保証のもとに社会に還元することが、我々、胸部外科学教室の最も重要な使命であると考えます。

このホームページが、我々が如何に患者さんに満足、納得していただける診療活動に取り組み、またそれを実践する優秀な外科医を育てているか、皆様に御理解いただける一助となれば幸甚に存じます。

大阪医科大学 胸部外科学科 教授 勝間田 敬弘

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