大阪医科薬科大学病院リウマチ膠原病内科

外来・入院のご案内

専門外来のご案内

当科では、さらに患者様に安心して適切な治療を受けていただくために完全予約制の専門外来を設けています。

リウマチ外来

自己注射

リウマチ外来は関節リウマチ、乾癬性関節炎、リウマチ性多発筋痛症など患者様を中心に診療しております。

関節リウマチとは?
関節リウマチは関節の滑膜という部分に炎症が起こり、徐々に骨や軟骨が破壊される病気です。発症年齢は30~50歳が多く、人口のおよそ0.5~1%の方が病気にかかっていると言われています。
関節リウマチは発症早期に関節の破壊が進行することが知られています。関節リウマチの治療目標は、痛みを抑えることはもちろんですが、骨の破壊・変形が起こる前に病気の進行を抑えることが必要であり、そのためには早期診断・早期治療が必要です。
以前は治らない病気と言われていましたが、近年は抗リウマチ薬を適切に使用することで病気を十分にコントロールすることが可能となってきました。
主な症状として、朝のこわばり、関節痛、関節の腫れがあります。特に手指、足趾に症状がでることが多い病気ですが、手首、足首、肘、肩、膝などにも症状が出ます。
 
当外来の特徴

当外来では、関節リウマチの早期診断・早期治療をおこない、患者様それぞれに合わせた治療方針をとっております。まず、関節リウマチ発症早期に適切な治療を行うため、関節エコー検査による早期診断や治療効果判定をおこなっています。そのうえで、合併症の評価を行い適切な治療法を提供します。さらに、リウマチケア看護師とともに生物学的製剤の説明や自己注射指導をしております。
当外来についてや関節リウマチについては、リウマチ通信もご参照ください。


診療日時は毎週月・水・木・金曜日の午前です。
予約制です。初診も受け付けております。

関節エコー外来

エコー検査

関節エコーは関節炎の鑑別、関節リウマチの早期診断・早期治療に役立ちます。

関節リウマチは関節の滑膜という部分に炎症が起こり、徐々に骨や軟骨が破壊される病気です。関節リウマチの治療の目標は、痛みを抑えることはもちろんですが、骨の破壊・変形が起こる前に病気の進行を抑えることにあり、そのためには早期診断・早期治療が必要です。以前から行われているレントゲン検査は、すでに起こってしまった骨の破壊・変形を評価することは可能ですが、病気の早期発見には残念ながら適していません。
また、関節リウマチ以外にも、関節痛を起こすほかの膠原病(全身性エリテマトーデスや混合性結合組織病、血管炎など)や、痛風、偽痛風と見分けることもできます。

検査の内容
  1. 心臓や腹部のエコーと同じように、ゼリーをつけて超音波をあてます。
  2. 座った状態、もしくは仰向けの状態で検査をします。
  3. 検査時間は約10~30分です。
検査は痛くない?
エコーは痛みを伴う検査ではありません。またレントゲンのように被爆の心配もありません。
どの関節でも検査できる?
皮膚表面から触れる関節はすべて検査ができます(背骨・股関節は除く)。     
関節以外にも、腱や靭帯の異常がわかります。
痛いところがたくさんあって、どこを検査してもらえばいい?
一度に数か所の関節を検査することができるので、主治医やエコー担当医が患者様の状態に合わせて検査する関節を決定します。

診療日時は、月・火・水・金曜日の午後です。 検査担当医は不定です。
当院リウマチ膠原病内科の医師からの予約が必要ですので、ご希望の方は主治医にご相談ください。

膠原病母性内科外来

膠原病母性内科外来

膠原病母性内科外来とは、膠原病を患っておられる妊娠・出産希望の患者様のための外来です。

関節リウマチ・全身性エリテマトーデスなどの膠原病は10代~40代の女性に多く見られます。妊娠や出産をきっかけにしてこれらの病気の状態が変化することがありますし、妊娠・授乳中はすべてのお薬が今まで通りに使用できるわけではありません。そのため、当外来では膠原病を患っておられ妊娠・出産を希望される患者様を対象に、妊娠前~出産後の期間を当院の産婦人科と提携してトータルにサポートしています。

詳細はこちらへ

診療日時は毎週火曜日の午前・午後です。
予約制です。初診も受け付けております。

SLE外来

SLEはなんらかの免疫の異常により皮膚、関節、腎臓、腸管など全身の臓器を障害しうる病気です。現在、日本では約10万人程度で20~40歳の女性に多いですが、男性や高齢で発症する方も増えてきています。
当外来では、ステロイド薬や保険適応のある免疫抑制剤で治療が困難な場合は、インフォームドコンセントのもとに保険適応外の免疫抑制剤や生物学的製剤などの治療も行い、寛解を目指しています。患者様ひとりひとりの状態を詳細に評価したうえで、寛解導入後のステロイド薬の減量や、寛解維持、再燃の早期発見に努めます。

SLEの症状は?
初期症状として、全身症状(発熱、倦怠感など)、皮膚・粘膜症状(蝶形紅斑、口内炎など)、光線過敏(日光に当たると皮膚が赤くなる、水ぶくれができるなど)、関節症状(関節が腫れる、痛い)が現れることが多いです。内臓の障害は約半数に腎障害がみられ、他に血球障害、腸炎、心膜炎、肺高血圧症、神経症状などがありますが、人によってどんな病変が出現するかは様々です。
検査がたくさん必要?
全身に病変がでる可能性があるので、しっかり検査をする必要があります。まず血液検査では肝機能・腎機能・血球などの一般項目をより詳しく、さらに抗核抗体・抗ds-DNA抗体・補体などの免疫学的なものなど様々な項目を測定します。
他にも、尿検査、骨髄穿刺、髄液検査、各種画像検査(レントゲン、CT、MRI、脳SPECT、エコー、内視鏡など)や生検検査、他科診療など必要に応じて行います。自覚症状がなくても内臓の障害が進行していることもあるため、SLEの確定診断を行う際は入院管理をおすすめすることがあります。
薬を飲んだら治るの?
治療は薬物療法が基本です。ステロイド薬や免疫抑制剤を用いますが、患者様の病変によってステロイド薬の量や免疫抑制剤の種類は様々です。
また、病変によっての補助治療やステロイド薬の副作用対策治療なども行います。SLEは現時点では完治できるものではなく、治療を継続しながら症状や病変を安定させる=「寛解」状態を長く続けることが目標になります。

診療日時は木曜日の午後です。
予約制です。初診も受け付けております。

リウマチ膠原病肺疾患外来

リウマチ膠原病肺疾患外来

膠原病に伴う肺の病気をお持ちの方の専門外来です。

リウマチや膠原病では、間質性肺炎・肺高血圧症・感染症などといった肺の病気が併発することがあります。肺の病気は進行すると咳や息切れがひどくなって歩行などの日常生活に支障を来したり、酸素吸入が必要になったりします。日常生活を支障なく送るために、肺の状態を定期的に評価し、適切な時期に治療することがとても重要です。

肺の病気だから呼吸器内科じゃないの?
当外来は肺の病気にも精通した膠原病内科医師が担当しておりますので、ご安心ください。
呼吸器内科の専門医師による診察が必要と判断した場合は、呼吸器内科へご紹介します。
今、膠原病内科と呼吸器内科の両方に通っています
もちろん両方の診察を受けて頂いても結構です。当外来であれば2つの診療科を受診する手間が軽減されますし、検査の重複を避けることや、両方の病気を同時に治療することができます。

診療日時は月・水曜日のどちらも午後です。
予約制です。初診も受け付けております。