大阪医科薬科大学病院リウマチ膠原病内科

当科の特色

当科の特色

1. 豊富な膠原病疾患を経験できる

当科では、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、血管炎、皮膚筋炎、強皮症、膠原病関連間質性肺炎など多くの疾患を偏ることなく診療できます。初診患者さんも多いため、初期の典型的な臨床症状を経験することが可能です。
また、リウマチ外来・SLE外来・膠原病肺疾患外来・膠原病母性内科外来などの特殊専門外来を開設しており、興味のある方にはより専門的な勉強もして頂けます。

2. 充実した病棟業務を経験できる

病棟業務は、指導医・レジデント・臨床研修医の3~4名から構成される診療チーム体制をとっております。症例ごとに臨床症状の見方、血液データの解釈の仕方を議論しながら診療しておりますので、当科で研修を行っていると広い視野に立って総合的に判断できる内科医になることが可能です。  
また、関節エコー、腰椎穿刺、骨髄穿刺などの検査手技の習得も可能です。関節エコー検査は約120件/月の症例があるため、希望者は十分に経験することができます。

3. 十分な学術的教育を受けられる

当科では普段から英論文に触れる機会を多く持つために、週1回の抄読会と月1回のリサーチミーティング(研究内容報告会)を行っております。英論文を読むことにある程度慣れた後に、症例の論文化などを上級医の指導のもと経験することができます。学会発表については、日本リウマチ学会をはじめとする国内外での発表を奨励しており、若いうちから自然とたくさんの経験を積んで頂けます。
また、月に5件程度、膠原病に関連した研究会が開催されます(高槻市内や大阪市内)ので、積極的に参加することで知識を深めることができます。

1週間のスケジュール

月曜日 午前 病棟業務
午後 リウマチ教室、リウマチ膠原病内科回診、医局会 、リサーチミーティング
火曜日 午前 病棟業務
午後 関節エコー検査、母性外来
水曜日 午前 内科学Ⅳ教授回診
午後 カンファレンス、抄読会
木曜日 午前 病棟業務
午後 レクチャー
金曜日 午前 病棟業務
午後 関節エコー検査

 

臨床研修の流れ

初期臨床研修(研修医)の2年間は当院の医療総合研修センターに所属し、各内科や外科などを研修していただきます。希望により、1年目・2年目ともに当科の選択研修が可能です。

後期臨床研修(レジデント)では卒後3年目にリウマチ膠原病内科の他に、数か月間神経内科、呼吸器内科などの研修を行っていただきます。卒後4~5年目においては、関連病院で内科専門医(卒後5年目から取得が可能です)に必要な症例を研修していただくことを勧めています。その後、大学院進学もしくは、当科でより専門的な臨床を経験していただくことになります。

当科に入局していただいたすべての方にリウマチ専門医取得を目指していただきます(卒後6年目から取得が可能です)。また、希望者には大学院・学位取得の道や、留学も可能です。

卒後研修の流れ(例)

 

関連病院

藍野病院・大阪医科薬科大学三島南病院・サンタマリア病院・市立ひらかた病院・第一東和会病院・淀川キリスト教病院・洛西シミズ病院(50音順)

取得可能な資格

日本リウマチ学会 専門医・指導医・ソノグラファー
日本内科学会 専門医・指導医
日本呼吸器学会 専門医、日本アレルギー学会 専門医、再生医療学会 認定医 など

 

 

初期臨床研修プログラム:卒後1~2年目

当院の医療総合研修センターに所属し、1年目は内科研修のうちから2か月を選択、2年目は選択期間のうち1か月以上を当科で研修することが可能です。
当院の医療総合研修センターへはこちら。

プログラムの特徴

Common diseaseから重症管理まで
膠原病疾患の基本的知識はもとより、医師として総合的な診療力・技術・プレゼンテーション能力を習得した全人的医療人の育成を基本理念としています。
当科の研修では、リウマチ専門医・総合内科専門医の資格を持った上級医がチーム制で直接指導しており、感染症などのcommon diseaseからICU管理まで幅広く経験することができます。また、早い段階から学会発表の経験を積むことが重要と考えており、上級医が丁寧に指導しています。

研修内容
  • 入院患者さんを担当し、毎朝回診する
  • 担当患者さんの血液検査結果などをグループで確認し、治療方針について検討する
  • 末梢・中心静脈路確保、血液ガス採取、腰椎穿刺、骨髄穿刺、蘇生処置などの基本的手技を行う
  • 全身の画像検査読影と診断を行う
  • 発熱・咳嗽・腹痛などの一般的な身体症状に対する鑑別診断と初期治療を学ぶ
  • 抗菌薬やステロイド薬など、薬剤を適正に使用する
  • 教授回診とカンファレンスで担当患者さんをプレゼンテーションする
  • 週1回、上級医からのレクチャーを受ける
    (抗生物質の使用方法や輸液療法など臨床で必要な知識をわかりやすく解説しています)
  • 週1回の抄読会に参加する

 

 

後期臨床研修プログラム:卒後3~6年目

卒後3年目にリウマチ膠原病内科の他に、数か月間神経内科、呼吸器内科などの研修を行っていただきます。卒後4~5年目においては、内科専門医に必要な症例を関連病院で経験することを勧めています。その後、当科でより専門的な臨床を経験していただきます。

なお、プログラムは研究や大学院への進学、留学、関連病院勤務など個々の希望に添えるよう、相談しながら組み立てることが可能です。プログラム終了後も個々に応じたキャリア形成を支援しております。

プログラムの特徴

短期間でSpecialist・Generalistに
専門研修を通して、大学病院ならではの多彩な膠原病疾患について主治医として入院・外来管理が可能になることが目標です。当科は全国でも屈指の症例数を誇るため、比較的短期間で様々な疾患を経験することができます。さらに一般的・総合的な内科診療における能力を習得することにより、generalistを育成しています。

研修内容
  • 関節炎・不明熱の鑑別を行う
  • あらゆる膠原病疾患の診断・治療を行う
  • 関節超音波検査の手技を学ぶ
  • 膠原病患者の妊娠・出産の管理を行う
  • 外来診療を行う
  • 症例発表を行う
  • 抄読会で発表する