大阪医科薬科大学病院リウマチ膠原病内科

大学院のご案内

大学院生からのメッセージ

膠原病に関わる臨床研究や基礎研究を一緒にしてみませんか。

木坊子 貴生 大学院生

 膠原病は関節リウマチを代表とする自己免疫性疾患です。自身を感染症などから守るシステムである免疫が、どういうわけか暴走し様々な臓器に炎症を起こします。その治療は多くの場合でステロイドや免疫抑制剤の使用となります。

 私は卒後9年目で大学院に入学し、主に臨床研究をおこないながら、併行して基礎研究にも関わっています。私の研究は“強皮症”に関わるものが多く、この強皮症は全身の組織(臓器)が徐々に線維化といって固くなっていく病気であり、他の膠原病疾患と比べてステロイドや免疫抑制剤が効きにくいのが実情です。そのため、強皮症は膠原病疾患のなかで特に治療が難しい疾患の一つとなっています。

 そこで私は、強皮症の病態や治療に関わる研究に興味をもち、現在、強皮症合併間質性肺炎を主たる研究テーマとして、日々臨床研究や基礎研究に励んでいます。研究の成果が出てくれば出てくるほど、さらに膠原病疾患を深く理解でき、興味が増してきます。そして膠原病で悩んでいる患者さんにさらに寄り添うことができると思います。当科では、強皮症の他にも、関節リウマチや全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎など、症例数が充実しています。

 また、熱心な指導のもと、実験に専念する時間も十分にあり、臨床研究と基礎研究を両立することが可能です。ぜひともに充実した大学院生活をおくりましょう!