研修プログラム

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初期研修プログラムの特徴

「障がい」に対する横割りの医学体系(障がい学)の実践であるリハビリテーション医学では、高齢者や障がい者(児)のADLやQOLの維持、向上・社会復帰を目標に急性期から回復期、維持期(生活期)、終末期にわたり、根拠に基づいて地域における医療、保健、福祉、介護サービスとも連携しながら、多くの専門職からなる包括的なチームアプローチを実践しています。当科では、医師として最低限必要なリハビリテーション医学・医療の知識・技能・態度を身につけることを目標に研修を行います。選択期間により、12か月コース、6か月コース、2か月コースの選択が可能です。

  • カンファレンス風景
  • 嚥下造影検査

研修内容と到達目標

12か月コース

大学病院リハビリテーション科で11か月間、リハビリテーション科関連施設(地域医療)で1か月間の研修を行う。基本的には11か月間大学病院リハビリテーション科にて上記プログラムに準じて研修を行い、研修期間中、大学病院外の回復期リハビリテーション病棟や障がい児療育施設などのリハビリテーション科関連施設でも適宜研修する。地域医療研修は1か月間、リハビリテーション科関連病院において、患者さんが営む日常生活や居住する地域の特性に即した医療(在宅医療を含む)の実際を経験する。なお、12か月コース研修期間中の他科・他施設での研修は、本人の希望に応じて調整する。

6か月コース

大学病院リハビリテーション科で5か月間、リハビリテーション科関連施設(地域医療)で1か月間研修する。
リハビリテーション科6か月研修までの選択研修期間中に神経内科、脳神経外科、整形外科の研修を
修了していることが望まれる。基本的には、5か月間大学病院リハビリテーション科にて上記プログラムに準じて研修を行う。研修期間中、大学病院外の回復期リハビリテーション病棟や障がい児療育施設などのリハビリテーション科関連施設でも適宜研修を行う。地域医療研修として1か月間リハビリテーション科関連病院において、患者さんが営む日常生活や居住する地域の特性に即した医療(在宅医療を含む)の実際を経験する。

2か月コース

基本的には、2か月間大学病院リハビリテーション科で上記プログラムに準じて研修を行う。研修期間中、大学病院外の回復期リハビリテーション病棟や障がい児療育施設などのリハビリテーション科関連施設でも適宜研修する。

研修病院群

大阪医科大学附属病院 医療法人愛仁会 愛仁会リハビリテーション病院(高槻市) 医療法人歓喜会 辻外科リハビリテーション病院(大阪市) 医療法人社団康人会 適寿リハビリテーション病院(神戸市)

評価方法

リハビリテーション科研修の到達目標の達成度は、日本リハビリテーション医学会専門医制度卒後研修カリキュラムに準拠して評価する。*日本リハビリテーション医学会に入会している場合、本学での研修期間は日本リハビリテーション医学会あるいは日本専門医機構認定の専門医取得のための研修期間に算定される。

 週間スケジュール

月曜日

初診患者検討会、全体カンファレンス外来診察、病棟回診、症例検討会・抄読会・研究発表会、クルズス(少人数での勉強会) 

火曜日

初診患者検討会、外来診察、ボツリヌス毒素療法外来、臨床検査・生理検査(筋電図・超音波画像検査・心肺運動負荷試験検査など) 

水曜日

初診患者検討会、全体カンファレンス 外来診察、病棟回診(嚥下障害)、義肢・補装具クリニック、嚥下障害カンファレンス 

木曜日

初診患者検討会 外来診察、臨床検査・生理検査(筋電図・超音波画像検査など) 

金曜日

初診患者検討会、外来診察、ボツリヌス毒素療法外来、義肢・補装具クリニック、嚥下機能検査(嚥下造影・嚥下内視鏡) 

土曜日

外来診察 

後期研修プログラムの特徴

質の高いリハビリテーションサービスを提供することができる ように専門的な知識、技能、態度および理念(rehabilitation mind) を習得します。日本リハビリテーション医学会「リハビリテーショ ン科専門医」試験受験資格を取得するための重要な課程です。当科 は関連各科から診療依頼を幅広く受け入れており、年間2800件の 新患症例を扱っています。したがって「日本リハビリテーション医 学会専門医制度卒後研修カリキュラム」あるいは「日本専門医機構 基本領域専門研修プログラム〈リハビリテーション科〉」で定められ た研修項目の全てを経験することができます。

研修プログラム

3年目~5年目における研修方法

平成29年度は「日本リハビリテーション医学会専門医制度卒後研修カリキュラム」に準拠して研修します。
また、平成30年度以降は認定された「日本専門医機構基本領域専門研修プログラム<リハビリテーション科>」に沿って研修を実施する予定です。

研修内容と到達目標

脳血管疾患、運動器疾患、神経筋疾患、脊椎脊髄疾患、悪性腫瘍(がん)、呼吸器・循環器疾患、内科疾患、小児疾患、脳外傷、脊髄損傷、四肢切断などの各種疾病や外傷のほか、加齢や廃用などに起因する様々な「障がい」の診断、評価、検査、帰結[機能予後]予測、目標設定、計画策定、治療・訓練・補装具等の指示・処方、リスク管理、チームマネジメントなどを習得する。具体的には、運動障がい(麻痺、失調、筋力低下、拘縮、四肢切断など)、感覚障がい(疼痛を含む)、構音・嚥下障がい、高次脳機能障がい(失語、失行、失認など)、呼吸障がい、精神心理的障がい(認知症を含む)などの各種障がいに対するリハビリテーション医療(理学療法、作業療法、物理療法、言語聴覚療法、摂食機能療法、義肢・装具療法、介護など)を多くのリハビリテーション関連専門職・看護職とともに包括的なチームアプローチ下に実践することによって、リハビリテーション科診療に関する専門的な知識、技能、態度および理念を習得する。さらに、医療だけではなく、地域の保健、介護、福祉サービスと連携する「地域リハビリテーション」の実際を習得する。また、大学病院だけでは経験できない回復期~維持期(生活期)~終末期のリハビリテーション医療や障がい児療育を地域の専門病院や施設で研修する。

 
プログラムに参加する医療機関等 兵庫県立リハビリテーション西播磨病院*、愛仁会リハビリテー ション病院*、高槻病院*、適寿リハビリテーション病院*、辻外科リハビリテーション病院*、大阪府立急性期・総合医療センター*、大阪 府三島救命救急センター、高槻市立療育園、にこにこハウス福祉医 療センター、尼崎だいもつ病院*(*:日本リハビリテーション医学会認定研修施設)
取得できる認定医・専門医 日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医(日本専門医機構認定専門医)および認定臨床医、リウマチ科専門医
参加学会等 日本リハビリテーション医学会/日本整形外科学会/日本リウマチ学会/日本臨床神経生理学会/日本摂食嚥下リハビリテーショ ン学会/日本義股装具学会/日本脳卒中学会/日本心臓リハビリテーション学会/日本集団災害医学会 他
主なる関連病院 兵庫県立リハビリテーション西播磨病院/愛仁会リハビリテーション病院/適寿リハビリテーション病院/西宮協立リハビリテー ション病院/大阪府立急性期・総合医療センター/葛城病院/琵琶湖中央病院/尼崎だいもつ病院など