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褥瘡・難治性潰瘍

難治性潰瘍・褥瘡とは

皮膚の組織欠損が表皮内にとどまるものをびらんとよび、真皮まで欠損が達したものを潰瘍と呼んでいます。皮膚潰瘍の創傷治癒がさまざまな要因により阻害され治療に抵抗して慢性化したものを難治性皮膚潰瘍とよんでいます。大雑把にはなかなか治らない創傷と言えるでしょう。褥瘡(床ずれ)も難治性潰瘍の範疇に分類できます。

難治性潰瘍の原因

成因は内因性・外因性・複合性に分類されます。内因性潰瘍の原因としては循環障害、老化、低栄養・貧血、薬剤、代謝障害などが挙げられます。外因性潰瘍の原因としては、局所の機械的圧迫・外傷、感染、接触性皮膚炎などが挙げられます。複合性潰瘍は内因と外因が相互に作用しあって難治する潰瘍です。

難治性潰瘍の治療

難治性潰瘍の治療にあたっては、原因の特定が重要となってきます。通常の診察に加えて血液検査や画像検査などを行う場合もあります。保存的治療(軟膏などでの治療)や外科的治療(植皮術や皮弁作成術)を行い治療します。
なかなか治らない傷でお困りの患者さんは一度形成外科を受診してください。

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