臨床研修医募集

大学院における研究活動

 後期研修医の期間を終えると、subspecialityへの道に進むため、専門分野における臨床研究、基礎研究を行います。研究コースには、臨床をしながら自分のペースで博士号の取得を目指す研究生と4年間での取得を目指す大学院コースがあります。研究は、各専門分野のベテランスタッフの指導の下で進めていきます。研究内容によっては基礎の教室との共同研究も行っています。さらに基礎研究のみならず臨床研究にも力を入れており、各領域において、他施設との共同研究や新規開発薬剤の臨床試験にも数多く関わっています。また、この時期には、研究内容に応じて、他の国内施設での研究、臨床研修や海外留学を行っています。

腫瘍グループ

婦人科癌の中で最も予後が悪い卵巣癌のkey drugであるシスプラチンの薬剤耐性に注目し、その解明を細胞内シグナルレベルまで深めて進めています。 癌幹細胞をターゲットとして薬剤耐性、分子標的治療の可能性について検討しています。 Epidermal growth factor (EGF) 受容体、NFκB, vascular epithelial growth factor (VEGF) を標的遺伝子として、molecular profilingに基づく新たな分子標的治療の可能性について臨床検体やtissue microarrayを用いて研究しています。

周産期グループ

習慣性流産に対する新たな治療の検討として、絨毛病理所見に注目し、ダナパロイドの効果を基礎的に検討しています。 Pre-eclampsiaとPIHにおける血管内皮障害への影響を血流依存性血管拡張反応(FMD)を用いて検討しています。 妊娠におけるDVTおよび関連周産期疾患と遺伝子要因についての検討。

不妊グループ

顆粒膜細胞におけるプロゲステロンレセプターやVEGFなどの発現をreal time PCRで測定し、受精能力とそのメカニズムについて研究を行っています。 顆粒膜細胞におけるミトコンドリアmRNA発現に注目し、GnRHアンタゴニスト投与下に遺伝子組み換えヒト卵胞刺激ホルモンrecombinant FSH (recFSH)投与における体外受精成績向上に向けた研究を行っています。

内視鏡グループ

卵巣機能温存を目指したチョコレート嚢胞に対する腹腔鏡下嚢胞内反、内壁焼灼術の臨床試験。 子宮筋腫の妊孕能に及ぼす影響。 深部子宮内膜症に対する病態を考慮した腹腔鏡下手術の術式開発。

中年女性のトータルヘルスケア(女性予防内科、排尿、骨盤底)グループ

婦人科悪性腫瘍治療における骨密度、動脈硬化のリスクに対する検討として、抗癌剤、放射線治療前後での骨密度、血管内皮機能障害への影響などを検討しています。 子宮内膜症治療におけるGnRH analog, ディナゲストによる血管内皮障害への影響を検討し、女性のトータルサポートを目指した予防内科の確立を目指した研究を進めている。 性器脱、OAB、排尿障害、尿失禁患者における症状に応じた治療アルゴニズムを作成し治療効果について検討しています。

 

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