研究・プロジェクト
睡眠時無呼吸症候群に関する研究
睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome :以下OSASと略します)の研究は医科でも行われていますが、本教室では歯科的なアプローチから研究を進めています。OSASの多くは気道の閉塞により発症しますが、その原因については顎や舌などの顎顔面形態が関与するとされています。
そこで本教室では、OSAS患者の顎顔面形態の特徴について、X線頭部規格撮影写真分析や、口腔内模型分析による研究を行い、OSAS患者の特徴について報告してきました。
OSAS患者の顎顔面形態についての検討(X線頭部規格撮影法より)
そして、これらの研究を下にOSASの治療として口腔内装置(Prosthetic Mandibular Advancement :以下PMAと略します)を臨床応用し、多くの患者様の治療に使用され、効果を上げています。このPMAにおいても、より有効な作成方法やPMAのメカニズムについても研究を行っています。この研究により、PMAは顎顔面領域における硬組織・軟組織いずれにも影響を与え、PMAがOSASの治療に有効であることを報告しています。
このように本教室では、より多くの患者様により良い治療を提供出来る様に、研究を日々取り組んでいます。
今後の研究予定は、これまでの研究に加え、睡眠深度すなわち睡眠の質の検討や、PMAが咬合に与える影響についての研究を予定しています。
臨床応用されて治療に使用されているPMAとその効果についての検討