教室紹介・概要
当教室は、1968年に開設された伝統ある教室です。初代教授は、小野尊睦先生が京都大学から就任されました。1975年には京都大学から小野克己先生が2代目教授として就任され、1992年には島原政司先生が本学から3代目教授に就任されました。2011年に植野高章が4代目教授として福井大学から就任し、現在に至ります。
われわれは、「安全で信頼できる高度な歯科・口腔外科医療の実践と、それを支える基礎医学研究と治療・診断法の開発」をモットーに、教室員一丸となり、研究・教育・診療に打ち込んでいます。
また診療では、地域の中核医療施設として、高槻市、茨木市、枚方市、乙訓郡、摂津市、吹田市など北摂地区を中心とした多くの医療機関と緊密な連携をとり、難易度の高い手術や全身疾患をお持ちの患者さんの口腔外科処置を長年にわたり行ってきました。
また、教育では、医学生・看護学生には、口腔病変だけでなく、口腔と全身疾患の関係を教示し、卒後歯科研修医には、基礎的な歯科医療から口腔外科処置を、レジデントには、麻酔科研修、耳鼻咽喉科・頭頚部外科研修、海外の大学での口腔外科研修などアドバンスな知識・技術を体得するための歯学教育を行っています。大学院生には、骨の非脱灰凍結切片作製法を応用した歯槽骨骨質診断法の開発、骨を形成するチタンを応用した顎骨再建の研究、3Dモデルを用いた顎骨再建法の開発、口腔カンジダ症など口腔粘膜疾患の研究、咀嚼機能と全身運動機能との関連の解明などを課題として、臨床研究指針に沿いつつ自主性を尊重した研究を行わせています。
当教室は、診療・研究・教育と非常に多忙です。和気あいあいとした中にも責任感と厳格さを持って教室員・診療スタッフ一同が活躍する場を持つことが伝統となっています。この良き伝統を引き継ぎ、これからも高度な医療の提供と開発に全力を尽くします。