「脊髄外科」専門診療のご案内

脊椎脊髄疾患の手術治療は、日本のみならず国際的にも脳神経外科と整形外科が重複する分野です。それぞれに得意・不得意があり、お互いの利点を生かしながら診療精度および手術治療の安全性向上に努めています。脳神経外科医による脊髄外科の最大の特徴は、「顕微鏡手術による精緻なマイクロサージェリー」です。重要な脳血管・脳神経に対する顕微鏡手術を習得した脳神経外科専門医が、脊髄外科を専門として診療を担当します。脊椎脊髄疾患は日常活動性(ADL)さらには生活の質(QOL)が悪化する原因となります。深刻な病状に至る前に、早目にご相談ください。

診療案内

研究案内

対象疾患

大阪医科薬科大学病院脳神経外科・脳血管内治療科では、治療困難な脊椎脊髄疾患を専門的に取り扱っています。神経モニタリング、術中画像(透視画像、CTあるいは血管撮影画像)および最新の手術顕微鏡を駆使して、精緻かつ安全な手術を提供します。

  1. 脊髄腫瘍
    高難度手術だけでなく、リハビリテーション・術後療法を含めた集学的治療を提供します。
    ・髄内腫瘍-上衣腫、星細胞腫、血管芽腫、海綿状血管腫など
    ・髄外腫瘍-神経鞘腫、髄膜腫など
    ・硬膜外腫瘍-転移性腫瘍、悪性リンパ腫、海綿状血管腫など
    脊髄腫瘍
  2. 脊髄動静脈奇形
    直達手術と血管内治療を組み合わせた集学的治療を提供します。
    脊髄腫瘍
  3. 脊髄空洞症
    脊髄腫瘍、キアリ奇形、外傷、感染、癒着性脊髄くも膜炎などが原因となります。病態に応じた最適な手術を提供します。
    脊髄腫瘍
  4. 脊椎変性疾患・脊柱靱帯骨化症
    個々の病状に合った低侵襲手術を提供します。病状を正確に診断し、脊髄・神経の除圧術あるいは脊椎固定術を選択します。最近では、頚椎椎間板ヘルニアあるいは初期の頚椎症に対して頚椎人工椎間板置換術を選択することも可能となりました。
    ・頸椎症、頚椎椎間板ヘルニア
    ・頚椎後縦靱帯骨化症、頚椎黄色靱帯骨化症
    ・胸椎椎間板ヘルニア
    ・胸椎後縦靱帯骨化症、胸椎黄色靱帯骨化症
    ・腰椎椎間板ヘルニア
    ・腰部脊柱管狭窄症
    ・腰椎変性すべり症
    脊髄腫瘍
  5. 脊椎・脊髄外傷
    当院救急医療部と協調・連携しながら、最善の手術治療を迅速に提供します。
    脊髄腫瘍
  6. 脊椎感染症
    他院術後経過で発症された場合でも治療受け入れていますので、ご相談ください。

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