大阪医科薬科大学
救急医学教室

医局員・若手の声- voice -

蒼井 恵理子 助教准 大学院生

 救急医となった今でも、「本当にこの道でよかったのか?」と考えることがあります。
 私はもともと救急医を目指していたわけではありません。のんびりとした性格の私には、目まぐるしく変化する救急の現場は向いていないのではないかと考え、全く別の専門科を志していました。しかし、初期研修で救急科を経験したことで、その考えは大きく変わりました。次々と搬送される患者さん、限られた時間の中で診断・治療を進め、状況を打開していく救急医の姿を見て、私は「自分もこんな医師になれたら」と思ったのです。不安はありましたが、それ以上に「この世界で学び続けたい」という気持ちが勝り、進路を救急へと変更しました。
 救急科専門医を取得した後、二年間の海外留学を経験し、現在は臨床の現場で研鑽を積みながら、大学院生として隙間時間に論文執筆を行い、熱傷治療の勉強にも取り組んでいます。救急医療の中でも専門性を高めることで、より多くの命を救うことができると信じています。
 私は女性医師として自分なりの救急医としての道を歩んでいますが、性別に関係なく、救急医療に魅力を感じるすべての人に、この道が開かれていてほしいと願っています。多様な価値観やバックグラウンドをもつ仲間たちと働くことは、チーム医療の力をより一層強くしてくれると感じています。
 これまで私が歩んできた道は、救急医療の世界に足を踏み入れたあの頃の私には想像もつかなかったものでしたが、振り返ると、そのひとつひとつが救急の魅力に惹かれて選んできた道だったと感じています。
 救急医療は決して楽な世界ではありません。でもその分、大きなやりがいがあります。当センターでは、働きやすい環境づくりも少しずつ整い始め、様々な立場の医師が長く活躍できるような取り組みも進んでいます。私自身も、その一端を担い、後に続く人たちにとって一つのロールモデルとなれるような存在でありたいと考えています。かつて私が感じたように、「自分には無理かもしれない」と思っている方がいたら、ぜひ一歩踏み出してみてください。私自身もまだまだ道半ばですが、共に成長できる仲間が増えることを願っています。
 未来の救急医療を担う皆さん、共に学び、成長していきましょう!

2025年4月

蒼井 恵理子

武田 悠莉子 レジデント 大学院生

武田悠莉子

 当センターでは、臨床に加えて研究活動にも力を入れており、興味のあるテーマで学会発表や論文執筆に挑戦する機会が豊富にあります。希望すれば大学院に進学して本格的に研究を進めることも可能で、私自身も大学院生として救急・集中治療領域の研究に取り組みながら、レジデントとしても臨床での経験を積んでいます。研究指導の体制もしっかりしており、経験豊富な指導医のもとで研究デザインの立案から論文執筆まで丁寧なサポートを受けることができます。臨床スキルを磨きながら、アカデミックなキャリアを目指す方には最適な場です!

2025年3月

青山 滉平 レジデント

 大阪医科薬科大学の救急医療部は、私のような未熟な駆け出しの救急医志望のレジデントにとって、十分に修練できる環境であると思います。
 三次救急を中心として、内科疾患、外科疾患を問わず重症症例を初療からそのままEICUでの集中治療管理まで診療に携わることができます。初めは分からない事ばかりで不安でしたが、徐々に慣れてきて、優しい他職種スタッフや上級医、同期や先輩レジデントに助けられながら、日々楽しく救急診療を行っています。
 様々な病院に外部研修する機会もあり、他施設の雰囲気や特徴、救急医療を知ることもできるのも私にとっては良い点です。
 日々、立派な救急医を目指して修練を積みながらも、休みの日には趣味のダイビングやキャンプなどのリフレッシュもできる時間があり、とても充実した毎日です。
 ぜひ、当科で救急科レジデントとして診療をしてみたいという方がおられましたら、お声掛けください。

2025年3月

青山滉平